台風の予報は誤解が多いものの中の一つです。台風の予報円が
大きいから強い台風になる、大きい台風になるというのは誤解
です。予報円は、あくまである時間に台風の中心が到達する可
能性がある範囲で、台風の勢力などには関係がありません。
報円が大きいときは台風の進路の信頼度が低く、どこに来るか
まだ定まっていない状況というわけです。ここを間違える人が
多いので、覚えておきましょう。また、予報円に入る可能性も
70%であるため、予想外の動きをすることもあります。例え
ば、今年(2024年)8月22日に発生した台風10号は、発生した直
後は九州から本州の広い範囲に、南から上陸する予定でした
が、結果的には西に回って九州に西側から上陸しました。そし
て、勢力を落とし熱帯低気圧になる直前には、四国から太平洋
に出たあとに北向きに進路を変えて、南から紀伊半島に向かい
ました。このように、台風の予報円の外だからと言って安全だ
というわけではなく、突然進路を変えてくる場合があります。
そのため台風が日本に接近する予報だったら注意するようにし
ましょう。また、台風進路図にはほかにもさまざまな情報があ
ります。強風域は、平均風速15m/s以上の風が吹いている領
域、暴風域は、平均風速25m/sの風が吹いている領域、暴風警
戒域は、台風が予報円の中に進んだ場合に暴風域に入る恐れが
ある領域のことを言います。それぞれの情報の意味を理解した
うえで見るようにしましょう。
台風の予報円が
大きいと強くな
るんでしょ?
→予報円と強さは関係
 ありません。
ちょこっと解説↓
大型の台風だから
強いんでしょ?
→大型と台風の強さは
 関係ありません。
ちょこっと解説↓
この上の文章で、予報円の大きさと台風の勢力は関係がな
いと言いましたが、そもそも台風自体の大きさと台風の勢
力には関係がありません。あくまで強風域が大きいために
大型または超大型の台風といわれ広範囲に台風の被害が及
ぶ可能性があるということです。台風の勢力は、「強い」
「非常に強い」「猛烈な」の指標によってわかります。
の3つは最大風速が33m/s以上だと強い、44m/s以上だと非
常に強い、54m/s以上だと猛烈な台風と分けられます。例
えば、超大型で強い台風と猛烈な台風だと、後者のほうが
強いということになります。
8ohk 岡山放送より引用
URL https://www.ohk.co.jp/dat
a/26-20230803-00000013/pages/
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台風10号の8月31日21時時点での
進路予想図
ウェザーニュースより一部を引用
URL https://weathernews.jp/s/topi
cs/202408/310315/#:~:text=8%E6%9C%
8831%E6%97%A5(%E5%9C%9F,%E3%81%AB%
E8%AD%A6%E6%88%92%E3%81%97%E3%81%A
6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81
%84%E3%80%82
台風進路図の見方
ウェザーニュースより一部を引用
URL https://weathernews.jp/s/top
ics/202208/290095/
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大雨の中でも一段と強い台風についての勘違いです。
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