津波は様々な要因でやってきます。ほとんどの場合は大きな地震に
よって発生しますが、まれに小さい地震でも大きな津波が発生する
ことがあります。このような地震は「津波地震」と呼ばれていま
す。基本津波が発生するような地震は、一気にプレートがずれ動く
ために大きな揺れを伴います。ですが、津波地震ではプレートが一
気にずれ動くのではなく、通常よりもゆっくりとずれ動きます。
のせいで、揺れが小さくても、大きな津波が発生することがある
です。このような地震は過去にあり、有名なものとして1896年の明
治三陸地震があげられます。この地震は、最大震度が4程度なのに
もかかわらず、最大遡上高38.2mを記録しました。この津波はアメ
リカのハワイやカリフォルニアにも届き、ハワイでは約9mの津波が
到来しました。このように、震度が低くても大きな津波が来ること
はあり、このような地震では危機感が高まりにくく、多くの犠牲者
が出てしまうことがあります。また、自分の地域が揺れてなくても
津波が来ることもあります。それは、海外での大地震や、海底火山
の噴火などです。海外の大地震の例としては、1960年のチリ地震が
あげられます。チリ地震は、マグニチュードが9.5という東日本大
震災の約5.6倍の規模の地震で、チリで地震が発生してから約23時
間後に地球の裏側の日本にも5mを超える津波が到達しました。そし
て、海底火山の噴火は、2022年1月のトンガ諸島の火山噴火です。
覚えている人もいるのではないでしょうか。この火山噴火の時は、
気象庁の予想よりも早く、予想以上に高い津波が到来し、船が転覆
するなどの被害が出ました。このように、自分の地域が揺れていな
くても大きな津波が来ることもあり、気象庁の予想が外れることも
あります。このようなことがあるため、震度が低いから、海外の地
震だからなどと油断せずに、気象庁が津波の情報を発表したら最悪
の場合も想定して行動することがとても大切になります。
震度低いから大
して高い津波来
ないでしょ
→震度が低くても大きな
 津波が来ることがあり
 ます。
ちょこっと解説↓
遡上高38.2m!?ほぼ40mの
津波が来たってこと!?
→津波の高さと
 は違います。
ちょこっと解説↓
この上の文章の中で遡上高38.2mと言いましたが、それについ
ての勘違いです。遡上高は、津波の高さとは少し違い、津波
は坂を這い上がるため、最終的に這い上がったとこの平常潮
位面からの高さのことを言います。ちなみに、浸水深は、地
面から建物に残された変色部までの高さ、津波の高さは、平
常潮位から観測された潮位までの高さのことを言います。
宮古島市役所より引用
URL https://www.city.miya
kojima.lg.jp/kurashi/bousa
i/bousaijyouhou/bousaimemo
/2011/68.html
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明治三陸地震の被害画像
宮古市災害資料アーカイブ
より引用
URL https://miyako-arch
ive.irides.tohoku.ac.jp/
nenpyo/jishin_tsunami/me
iji_sanriku/
トンガ火山噴火時の津波の
高さの画像
西日本新聞より引用
URL https://www.nishini
ppon.co.jp/item/o/862561
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