SAKURASOU

未来へ咲かせよう、自然の彩り

SAKURASOU

サクラソウの彩りあふれる埼玉へ
彩の国、自然の魅力を再発見

サクラソウ
彩りあふれる埼玉 To Saitama, where primroses abound in color

県の花「サクラソウ」sakurasou

県の花「サクラソウ」

サクラソウ科に属する多年草で、川のほとりや野原に自生し、春先にハート形の花びらの花を咲かせる。
北海道南部、本州、九州に分布し、県内でも、かつては荒川沿岸に広く自生していた。
田島ケ原(さいたま市)の自生地は、今も昔ながらの面影を残し、国の特別天然記念物になっている。
昭和46年11月5日に「県の花」に指定された。

サクラソウについてAbout Primroses

サクラソウ(桜草)は、日本に自生する多年草で、サクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)に属します。学名は Primula sieboldii です。

サクラソウについて サクラソウについて

特徴

花の形

桜に似た形の花を咲かせることから「サクラソウ」と名付けられました。花の色はピンク、白、紫などがあり、花弁は5つに深く裂けています。

葉の形

葉は長楕円形で、縁に浅い切れ込みがあります。葉や茎には白い軟毛が生えています。

生育環境

林間の湿性地や原野の草間に自生し、春に発芽して花を咲かせます。

花言葉

サクラソウの花言葉には「初恋」「純潔」「憧れ」「自然の美しさを失わない」などがあります。これらの花言葉は、桜に似た可憐で清楚な花の姿から付けられました。

代表的な品種

  • 田島紅(たじまこう)

    埼玉県の田島ヶ原サクラソウ自生地に由来する品種で、鮮やかな紅色の花を咲かせます。

  • 浮間白(うきましろ)

    純白の花を咲かせる品種で、かつて荒川沿いの浮間が原で発見されました。

  • 五台紅(ごだいこう)

    濃いマゼンタピンクの大輪花を咲かせる品種です。

  • 南京小桜(なんきんこざくら)

    最も小さい花を咲かせる園芸品種で、濃いピンクに白い縁取りがあります。

サクラソウの育て方How to grow primroses

サクラソウ(桜草)は、手間をかけることで美しい花を楽しむことができます。以下のポイントを参考にしてください。

栽培カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
追肥
植え替え
種まき
サクラソウの育て方

栽培環境

日当たりと置き場所: 春から初夏は日当たりの良い場所で育て、夏は半日陰になる場所が適しています。直射日光や乾燥を避けるため、落葉樹の下などが理想的です。

水やり

鉢植え

表土が乾いたらたっぷりと水を与えます。夏の休眠期は水やりを控えめにし、土が乾かないように注意します。

地植え

植え付け直後以外は特に水やりの必要はありませんが、極端に乾燥している場合は水を与えます。

サクラソウの育て方

肥料

元肥

植え付け時に緩効性肥料を使用します。

追肥

3月から4月にかけて、月1~2回、草花用の液体肥料を薄めて施します。

植え替え

時期

毎年10月から2月に行います。古い根茎を取り除き、1~2芽単位で株分けして植え直します。

方法

鉢植えの場合、赤玉土小粒や軽石小粒を混ぜた用土を使用します。

サクラソウの育て方

病害虫対策

病気

特に目立った病気はありませんが、蒸れやすい環境では灰色かび病が発生することがあります。

害虫

ヨトウムシやアブラムシが発生することがあります。見つけ次第捕殺します。

増やし方

株分け

最も基本的な繁殖方法で、秋から冬にかけて行います。

種まき

5月下旬から6月上旬に種を採取し、翌春に発芽させます。

サクラソウの歴史・文化History and culture of the primrose

サクラソウ(桜草)は、日本の文化と深く結びついた花です。その歴史と文化について詳しく説明します。

サクラソウの歴史・文化

歴史

サクラソウは、江戸時代中期から観賞用として本格的に栽培され始めました。特に荒川沿いの浮間ヶ原や戸田ヶ原で野生していたサクラソウが、江戸の人々に愛されました。
徳川家康が鷹狩りの際に浮間ヶ原で見つけたサクラソウを気に入り、持ち帰って観賞したことが栽培のきっかけとされています。


江戸時代後半には、サクラソウの品種改良が盛んに行われ、多くの品種が作り出されました。武士階級の間で特に人気があり、品評会が開かれ、新品種の作出が競われました。文化元年(1804年)からは、新花を持ち寄り品評することが始まり、サクラソウ栽培がさらに盛んになりました。

文化

サクラソウは、江戸時代から続く伝統的な園芸植物として、多くの人々に愛されてきました。特に「花壇」と呼ばれる様式での観賞が一般的で、釉薬を塗った茶褐色の鉢に植えられたサクラソウを、五段の棚に飾る方法が用いられました。


また、サクラソウは日本の文学や絵画にも登場し、その美しさと儚さが多くの作品で表現されています。例えば、大正時代の文人の田山花袋は、浮間ヶ原のサクラソウを「一面、櫻草で、丁度毛氈でも敷いたやうである」と描写しています。

保護活動

現在、サクラソウの自生地は減少していますが、埼玉県さいたま市の田島ヶ原サクラソウ自生地は国の特別天然記念物に指定され、保護活動が行われています。毎年4月中旬には「さくら草まつり」が開催され、多くの人々が訪れます。

サクラソウ鑑賞スポットPrimrose viewing spots

田島ヶ原サクラソウ自生地は、埼玉県さいたま市桜区に位置する特別天然記念物です。この自生地は、約4.1ヘクタールの広さを持ち、サクラソウをはじめとする多くの希少植物が生育しています。

田島ヶ原サクラソウ自生地

田島ヶ原サクラソウ自生地

田島ヶ原サクラソウ自生地は、大正9年(1920年)に日本で最初に指定された天然記念物の一つであり、昭和27年(1952年)には特別天然記念物に指定されました。自生地の保護活動が行われており、サクラソウの他にもノウルシやチョウジソウなどの希少植物が見られます。春には「さくら草まつり」が開催され、多くの観光客が訪れます。アクセスも便利で、「さくら草公園」バス停からすぐです。

見どころ

開花時期

サクラソウは例年3月下旬から咲き始め、4月上旬から中旬にかけて見ごろを迎えます。

多様な植物

サクラソウ以外にも、ノウルシやチョウジソウなど約200種の野草が見られます。自生地内には観察路が整備されており、散策しながら自然を楽しむことができます。

イベント

毎年4月中旬には「さくら草まつり」が開催され、多くの観光客が訪れます。

サクラソウサギ

サクラソウサギ

「田島ケ原サクラソウ自生地」キャラクター
  • さいたま市のサクラソウを自主的に守っているウサギで、サクラソウの化身

  • 自分に自信がないところもあるけど、優しくて人なつっこく、サクラソウが大好き♡

  • 耳とほっぺのギザギザは、サクラソウの花びらをイメージ、葉っぱのマントをつけているよ!

アクセス

所在地

埼玉県さいたま市桜区大字田島3542-1

交通手段
  • JR武蔵野線 西浦和駅下車、徒歩約20分

    約20分

  • JR京浜東北線 浦和駅下車、西口から国際興業バス「志木駅東口行」で約15分、「さくら草公園」下車、徒歩約3分

    約15分約3分

  • 東武東上線 志木駅下車、東口から国際興業バス「浦和駅西口行」で約16分、「さくら草公園」下車、徒歩約3分

    約16分約3分

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