確かに、火山による災害のメジャーなものは火山灰や噴石、火
山ガスなどがありますが、火山による災害は場所や季節、タイ
ミングなどの場合によってはそれ以外にも様々な災害がありま
す。例えば火砕流や溶岩流、火山泥流や融雪型火山泥流などが
あります。まず、溶岩流は、溶岩が火口から流れてくること
で、速度は遅く人が巻き込まれることはほとんどないですが、
途中にある家などが燃えたり、冷えて固まった溶岩によって田
畑や道路が使えなくなるなどの被害が出ます。火山泥流は、火
山灰などが地下水や山の途中の湖、川の水などと混じって、地
表を流れてくることで、とても高温な泥流なので、熱泥流と呼
ばれることもあります。速度が時速数十kmに達することもあ
り、よく似ている土石流と比べて被害が大きいという特徴があ
ります。そして、融雪型火山泥流は、雪が積もっているときに
火山が噴火したときに、雪がとけることによって発生する火災
泥流です。1926年には、北海道の十勝岳の噴火で融雪型火山泥
流が発生して、144人が亡くなりました。このように、火山災
害には様々な種類があります。(火砕流は下で解説)
火山災害なんて火山灰と
か噴石くらいでしょ?
→もっと種類が
 あります。
ちょこっと解説↓
火砕流とか火山灰
とか大したことな
いでしょ?
→火山災害は多大な
 被害を生みます。
ちょこっと解説↓
火砕流は、高温の火山灰や水蒸気、火山ガスなどが混ざりあ
って、猛スピードで山の斜面を駆け下りてくる現象のことを
いいます。「高温」「猛スピード」という言葉を使いました
が、これは異次元で、温度は数百℃、速度は時速百km以上に
達することもあり1991年の雲仙普賢岳の噴火では火砕流が
発生して43人がなくなりました。また火山ガスという、非常
に毒性の強い気体を含むので、火砕流に飲まれたらほぼ助か
りません。続いて火山灰は、噴火により噴出する固形物の中
で直径が2mm未満のもので、大量に噴出されて、風によってと
ても広い範囲に拡散し降灰します。火山灰による影響は多岐
にわたり、農作物に降灰し作物がだめになったり、視界不良
による交通全般への支障、電線が切れるなどによる停電、浄
水施設などの交配による給水の支障、堆積した灰の重みで屋
根が崩れるなどの被害があります。火山災害は未経験の人も
多く、想像を軽く超えてくることに注意が必要です。
1991年の雲仙普賢岳の噴火により
発生した火砕流
防災ニッポンより引用
URL https://www.bosai.yomiuri.
co.jp/feature/4403
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1978年に北海道の有珠山の噴火
で発生した火山泥流
土砂災害防止広報センターより
引用
URL https://www.sabopc.or.jp/l
ibrary/volcanic_disaster/
日本に多い火山による災害の勘違いについて解説します。