WWF(世界自然保護基金)によると、この「への字」口のかわいい動 物は、北アメリカで今最も絶滅の危機にある哺乳類の1種。アメリカ大陸 全体でも、300頭程度しかいないのだとか。彼らを絶滅に追い込んでいる のは、病気と生息地の消失とのこと。 レッサーパンダ 野生のレッサーパンダは世界中で1万頭ほどしかいないそう。その理由 は、密漁と生息地の消失。法律で特定の地域での猟を禁止するなどの保 護努力はなされているものの、レッサーパンダは出生率が低く、なかな か数が追い付かないのだとか。 バク バク属に分類される4種類のすべてが絶滅の危機にあるか、絶滅が危惧 されているそう。理由はこれもまた密漁と生息地の消失で、バクも出生 率が低いため、状況は厳しいとのこと。バクは1度に1匹しか生まず、 妊娠期間は13〜14か月にもなるのだとか。 トド(西部系群) 回遊のコースによって西部系群か東部系群かに分けられるトド。東部系 群のトドは増えているものの、西部系群(特にアラスカのトド)は減少 傾向にあるとのこと。理由は彼らの餌となる水産物を人間が獲りすぎて いることや、様々な環境要因があるのだそう。 アメリカナキウサギ 2010年、合衆国魚類野生生物局によって1度は保護の必要を否定された小 さな哺乳類。保護を訴える団体やアメリカ地質調査所が、気候変動の影 響によって絶滅の危機にあると改めて保護を要請したのだとか。 |