一代限りの命を温かく見守る地域

人とさくら猫が共存できる町へ

みなさん、さくら猫をご存知ですか?さくら猫は、もとは我々人間に飼われていた猫たちです。人間の都合で捨てられて野良猫になり、保護され、さくら猫に至っています。(※TNR活動)
(さくら猫は、安心の証でもある、『さくら耳』を持っています。)

吉見町には、100匹以上のさくら猫がいます。どの猫もとても穏やかで、のんびり暮らし、与えられた命を精いっぱい全うしています。どんなに小さな命でも、無くなっていいものなどありません。

TNR活動とは

吉見町内でのTNR活動

2019年度 132頭の不妊去勢手術を実施

2019年度、吉見町内でTNR活動を経て、132頭の不妊去勢手術を実施しています。そして、吉見町の名所『八丁湖』には、さくら猫が約30匹います。さくら猫が増える背景には、以下のようなことが挙げられると考えています。

Cat Boom

空前の猫ブーム

猫関連の商品やサービスがもたらした経済効果は、年間2兆円以上とも言われています。『生き物を育てる』ということを多面的に考えず、軽い気持ちで購入してしまい、育てられなくなってしまった。といった事態が考えられます。

Fertility

猫の繁殖力の強さ

猫は繁殖力の強い動物です。猫の妊娠期間は、約2ヶ月(60日~68日)で一度の出産で平均5頭(4~8頭)出産します。そして、2ヶ月後に仔猫が離乳すると、次の妊娠が可能になります。その仔猫も生後6ヶ月前後で繁殖可能年齢になるので、繁殖サイクルが非常に速いことが特徴です。

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止まらない猫ブーム

2017年 ついに 猫は、犬の飼育数を超えました

犬猫の飼育数(※上段:猫 下段:犬)

2016年 2016年位犬猫の飼育数
2017年 2017年位犬猫の飼育数
2018年 2018年位犬猫の飼育数
2019年 2019年位犬猫の飼育数

※一般社団法人 ペットフード協会調べ

猫ブームの背景で

一方で、悲しい最期を迎える猫も多くいます

埼玉県の殺処分の現状

2016年 平成28年度猫の殺処分
2017年 平成29年度猫の殺処分
2018年 平成30年度猫の殺処分
2019年 令和1年度猫の殺処分

※彩の国埼玉県ホームページより

埼玉県の殺処分は減少傾向

埼玉県の殺処分は減少傾向・・・しかし

埼玉県の犬猫の殺処分は過去10年間で比較すると3分の1まで減少しています。この背景には、民間の動物愛護団体が直接ペットを引取る数が増加したことにより、保健所が引取るペット数が減少したことがあります。また2012年に動物愛護法が改正され、『終生飼養の責務』が追加されたことも大きな要因として挙げられます。

これにより、保健所は 「可愛くなくなったから」「引っ越しで飼えなくなったから」などの安易な引取りの申し出を拒否できるようになりました。しかし、飼育放棄をする人の意識が変わらない限り、捨て猫(被害猫)は一向に減りません。殺処分を0にすることは大切です。しかし、捨て猫を減らすためには、飼い主が飼う時に『きちんと育てることができる、強い意志』を持つことが重要です。

私たちに、できること

飼い主のいない猫(野良猫)はどこにでもいて、好きな人、気にしない人、迷惑に感じてる人等様々です。まずはお互いを理解し、尊重し、何ができるのか考えなければなりません。

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