2.化石燃料の多用と環境問題
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 化石燃料の正体は、動植物などの遺骸が長い間地中
に堆積してできた有機物です。これを燃料として利用
するものを化石燃料と呼びます。主なものとして、石
油、石炭、天然ガス、LNG(液化天然ガス)などが挙げ
られます。化石燃料による火力発電が全体の8割を占め
ているのは、「発電効率の良さ」や「発電所の設置の
しやすさ」など多くのメリットがあり、発電に適して
いるからです。

 しかし、こうした化石燃料は、二酸化炭素などの温
室効果ガスの排出や、有限資源であるという点でデメ
リットがあります。有限資源ですので、いずれ枯渇し
てしまうエネルギーということで、「枯渇性エネルギ
ー」と呼ばれることも...。また、温室効果ガスの排出に
よって引き起こされると考えられる環境問題には次の
ようなものがあります。

 ・酸性雨 
 ・地球温暖化 
 ・オゾン層の破壊 
 ・生物多様性の減少 
 ・途上国の環境・公害問題 
 ・砂漠化 
 ・有害廃棄物の越境移動 
 ・海洋環境の劣化 
 ・森林の減少・劣化 
             など