サイプレスVol.99
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システム技術部会活動報告平成30年9月~10月はじめに 国が進めている「自治体戦略2040構想」をご存じでしょうか。国は現在の年齢別人口比率の状況から、高齢者人口がピークとなる2040年に向け、さまざまな危機を想定し、今から対策を打っていこうとしています。 国が想定する危機のなかに、「労働資源の激減」があります。団塊ジュニア世代が65歳を超える2040年頃には、労働人口が大幅に減っている事が想定されます。そのため、自治体は継続可能な形で住民サービスを提供し続けるために、AIやRPAを積極的に活用して自動化・省力化を図り、より少ない職員で効率的に事務が行える体制を構築しようとしています。 この話は公共団体に限ったことではなく、われわれのような一般企業にも当てはまる事柄です。そのため、今のうちにAIやRPAについて理解を深め、今から業務の効率化・省力化を図っていく必要があると感じています。ぜひ、当部会に参加し、新技術について理解を深めませんか? 当部会メンバーは会社の中では最も多忙な方ばかりです。しかし、どんなに忙しくとも月半日だけは参加して、他社で同じ様な環境で頑張っている人達と熱いディスカッションをしたい、それを出来る場所がSISIAにある…それを実現するのが我々の夢です。 SISIAの会員企業の社員で、当部会のテーマに関心がある方はSISIA事務局迄ご連絡ください。ご参加をお待ちしています。⃝ ⃝ 開催日時:2018年₉年26日(水) 16:00 ~ 17:20 場  所:AGS株式会社 参 加 者:鬼澤喜一、井本貴志、小林裕一郎(順不同、敬称略)⃝ ⃝1.内容・『AIスマートスピーカー開発 ~ちょこっと強いAIと自然言語処理~』(発表者:東京工業大学 井本貴志氏)⑴ 開発要件  ブルワリー見学受付のやり取りができる  他言語対応する(最低5カ国)   ⇒多言語はイヤホン対応⑵ 実装AI  いままでは用意された原稿を呼んでいただけ   ⇒脳科学言語中枢分野理論の実装に挑戦  21カ国に対応できた  話し出しの言語は自動選択  見学専用に別ʟAɴを敷設しセキュリティを確保  見学途中での質疑に対応   ⇒アテンダントと直接話している感じ⑶ APPL開発環境  AIスピーカーを使用して開発  実際の受け答えはロボット   ⇒ロボット以外にスマホを使うことも可⑷ 設計思想  ロボットが考えて自然な会話を実現  回答は謙譲語の翻訳  ディープラーニング用にデータを管理⑸ ロボットについて  通信経路はロボット→サーバ→各サイト  いまは、ロボットにソフトバンクのスマート30vol. 99

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