サイプレスVol.98
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も始まりこの3月までに8企業(一部はグループ企業含む)が認定されている。プロフェッショナルとして是非ITSS、更にCITPにチャレンジしてほしい。<企業の寿命、企業の見方> 帝国データバンクの調査によればここ10年間で創業した企業は18万社、ここ10年間で倒産した企業は11万社、企業の平均年齢は37.1歳、創業100年を超える企業は日本全国の2%とのことである。グローバル化、経済の変革の中、企業の寿命は短くなっていると推定される。 企業には上場企業と非上場企業がある。上場企業は厳格な審査を受け、株式を公開、四半期(3か月)毎に業績等を公開している。非上場でも素晴らしい企業も多くあるが、今回は企業情報が容易に入手することができる上場情報サービス企業を概観する。 企業を観るには、どのようなビジネスモデル(特徴を持つか)か、またこの数年間の業績(成長性、安定性)はどうかが重要である。業績としては、売上高、営業利益、経常利益の他、営業利益率、有利子負債、自己資本比率、有形固定資産、無形固定資産等の見方を知る必要がある。<情報サービス産業の分類と主な企業> 情報サービス企業は各社それぞれの強み・特徴を持つ、以下に分類し代表的な企業を概観するが将来を見据えキャリアプランを考え自分に合った企業の選択も意識していただきたい。 1)総合ベンダー:ハードウェアの製造も含め提供から大規模な情報システムを一貫として提供する企業 2)フルライン・プライムプレヤー:ハードウェアはメーカーから調達するがコンサルティングから要件定義、開発、運用・保守までシステムライフサイクル全般を担う企業 3)ITインフラ構築ベンダー:ITインフラ構築やセキュリティ関係に特化したIT企業 4)パッケージプロバイダー:システム開発、業務効率用、各種業務向けパッケージ等を開発・販売する企業 5)ソフトハウス/Sier:顧客との密接な関係を持ちシステムライフサイクルや特定業務を担当 公共、金融、建設、製造、流通、医療、等得意分野を持つ 6)コンサルティングファーム:企業の抱える種々の課題に関して解決策を指導する企業であるがIT人材が中核をなしている例をあげる<情報サービス産業の課題と将来像> 情報サービス産業の状況や各企業を概観したが以下の課題がある 課題と対応:(必ずしも情報サービス産業だけの課題ではないものも含む) 1)AIを中心に急速な技術革新によりここ数年で更に大きく変革する   従って現在順調な企業でも技術革新できない企業は衰退し、適応力ある企業が生き残る 2)知的産業ではあるが労働集約的産業   必ずしも巨大企業が良いとは限らない。労働集約的産業から知的産業への変革できる企業が成長する。vol. 987

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