サイプレスVol.98
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姿勢は決して強くありません。  収集力だけでなく発信力の重要性を理解し、多様な発想で発信できる人材が、組織に変化への対応力や柔軟性を植えつけると思っています。  4点目は、優れたコミュニケーション力を持つ人材です。  皆さんも友人との会話手段がメールとなり、送信したことでコミュニケーションは完了であると勘違いしているとの話をよく聞きますが、当社もその傾向があります。  人間はヒトの間と書くのであり、自分だけで完結できることは限られています。  ヒトとヒトの塊がチームであり、組織であり、会社であり、社会が成り立っていることを常に念頭に置き、意識して会話することで、求める方向感や新たな発想が生まれるのだと思います。  私の組織活性化の持論ですが心理学者のアドラーの共同体感覚の浸透です。  それは「他人を敵でなく仲間としてみることで自分の居場所が確保でき、その結果、仲間たちのために貢献しようと考えることです。」この共同体とは、学校・企業・地域・国家・人類全てが対象です。  仲間との円滑なコミュニケーションの下で、学校の一員として謙虚で真摯な気持ちで勉学に取り組むことを基本とした共同体感覚があって、その中でご自身の自我や自立心を顕在化させる、そんな人材が組織を活性化させると確信しています。  皆さんは学生ですから、学術レベルの向上は最も重要ですが、4つの人間力の向上にもご努力いただけたらと思います。  以上で私の講義を終了します。 2018年6月22日 「職業とは」講師:鈴木 良雄氏(埼玉県情報サービス産業協会理事)■求められるエンジニアとは 業務システムやツールなどこれまでのシステム化は課題解決を目的としたウォーターフォール型での開発が主流でした。技術の進歩によってITの活用方法の広がっている昨今では、アプリやサービスなどのニーズが非常に高く価値創造型のエンジニアが求められています。これにはアジャイル型といわれる開発手法が用いられます。これに伴いプログラマーやSEのニーズにも大きな変化が起きています。12vol. 98

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