サイプレスVol.97
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ビジネス部会パシフィックシステム㈱ 山田 幸資﹃超スマート社会実現プロジェクト⎝超スマPJ⎠﹄報告1.はじめに 埼玉県では、鶴ヶ島ジャンクション周辺の13市町(※1)とともに、地域未来投資促進法に基づく「埼玉県鶴ヶ島ジャンクション周辺地域基本計画」を策定しました。 基本計画では、農業大学校跡地を中心としたアクセス良好な地域に先端産業等を集積して経済の好循環をもたらすことや、AI・IoTなどの先進ICTを活用して生産性や品質管理の向上や技術革新を図り、超スマート社会を実現することなどを掲げています。2.基本計画に対するビジネス部会の取り組み ビジネス部会では、「次世代ICT活用調査研究会」の1ワーキンググループ(WG)として本テーマを取り上げ、基本計画の実現に対して技術的な面や市民の利用利便性などを研究することにより、同計画におけるビジネス機会の創出を図ることを目的として平成30年4月よりWGを正式に立ち上げました。このWG活動の成果としてICTによる地域活性化だけでなく会員企業のビジネス拡大を模索してまいります。なお、第1回のWG会議において名称を「超スマート社会実現プロジェクト」(略称:超スマPJ)とすることに決定しました。3.超スマート社会実現プロジェクトの活動 超スマート社会実現プロジェクトの活動内容として、 ① 県内自治体等とのネットワークづくりと各種情報収集。 ② 超スマート社会サービスプラットフォームに必要となる技術(LPWA、IoT、AI)に関する勉強会と事例等情報収集、地域への活用についての研究。LPWA:Low Power Wide Area ③ 鶴ヶ島JCT周辺地域基本計画に対する研究(LPWA等)。 ④ 情報収集および研究の整理と検討、提案への活用。などを計画しています。 具体的な活動として、発足から月1回のペースでプロジェクト会議を開催し、各メンバーからの事例発表やメンバーが講師を務める勉強会を行い、メンバー間の情報共有を図っております。 また、県内自治体を訪問して、超スマート社会実現プロジェクトの活動開始報告を行うと共にプロジェクトへの協力と職員参加を要請し、自治体とのネットワークづくりをはじめました。 また、会員企業に対しては、超スマート社会実現プロジェクト参加のご案内をお送りして、多くの協会員の方にご参加いただけるよう取り組みました。超スマート社会実現プロジェクトは、5月16日時点で25名(自治体関係5名、協会員13社20名)の体制になりました。 引き続き、協会員への参加呼びかけと県内自治体とのネットワークづくりに取り組みます。 その他の活動として、農業IoTサービスにおいてLPWAを活用したセンサーデータ収集実験を行っている企業やIoT関連ソリューションをハードウェアからアプリケーションソフトウェアまでトータルで提供可能な企業、LPWAのインフラ整備が進んでいる韓国の日本法人企業などの先行企業を訪問し、情26vol. 97

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