サイプレス Vol.91
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埼玉版ウーマノミクスサイト検索◆業務内容考慮し時短勤務に◆パシフィックシステム(株)開発1部に所属する金子陽子さんは、システムエンジニア(SE)として入社し13年目。夫と3才の息子と3人暮らしですが、第2子出産のため近々産休に入る予定(平成28年10月現在)。システム開発やメンテナンス、運用保守などを担当し、入社当時に立ち上げたソフトは、現在140社が利用しています。男性と肩を並べて力が発揮できる環境の中で全力を注いでいます。1人目の時は産休明けから短時間勤務制度を利用しながら職場復帰し、2年後には通常勤務に。「限られた時間内で仕事ができるようにと、業務内容を考慮してくれました。同じチームの方にも感謝しています」と笑顔。「時間との勝負で、始業前にスケジュールを立ててからパソコンに向かう。いかに集中し効率よくできるか。もう少しと力を入れすぎず、気分転換に立ち上がることも大切」と話します。◆制度利用でキャリアに磨き◆全社員対象の面接制度がある同社では「本人の希望を聞き、利用できる制度を伝えたり、話し合いで今後の方針や対応を考え、職場環境を整えている」と話すのは総務部総務グループの平田英明マネジャー。育児のために短時間勤務を利用している男性社員や、育休明けに仕事と家庭の両立のため、希望して勤務地を変更し、その後もキャリアアップした女性社員もいるそうです。「一人で抱え込まず、困ったときはその都度、相談しています。仕事に必要な新しい情報や技術を覚えるのは大変だけど、やりがいがあります」と金子さん。今ではリーダーの役割も任されて仕事の幅が広がっています。◆女性SEのさらなる飛躍へ◆金子さんについて上司の斎藤則之マネジャーは「向上心、スキルアップしたいという意欲があり、仕事上での細かな気遣い、明るい雰囲気も作ってくれる。女性のSEはまだ少ないので手本となって欲しい」と期待を込めて話します。金子さんは、簿記とデータベース技術者の資格を取得するため通勤時間を使いながら日々勉強中で「ユーザーとの打ち合わせでも堂々と話せるよう知識を深くしていきたい」と目を輝かせます。悩みながらも前向きな姿は、周囲にも良い影響を与えています。埼玉版ウーマノミクスプロジェクト連携企画女性活躍で企業力アップ!Vol.4パシフィックシステム(株)編「制度を活用しキャリアアップ」埼玉県が推進する埼玉版ウーマノミクスプロジェクトに賛同し、埼玉県と当協会が連携して実施する「女性の活躍するフィールド拡大事業」の一環として、会員企業において女性の活躍により効果を発揮している事例を紹介します。今年4月号に続く第4回目の今回は、さいたま市桜区田島のパシフィックシステム(株)本社を訪問しました。企画:埼玉県、取材:埼玉新聞社(女性の活躍するフィールド拡大事業受託者)<女性活躍推進に関するご相談・お問合せ>ホームページ:埼玉県産業労働部ウーマノミクス課TEL:048-830-3965E-mail:a3960-03@pref.saitama.lg.jp45vol.91

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