サイプレス Vol.90
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嶋崎和氏現在の深刻な問題は、何か?それは、若い世代が子供産んで育てるという普通のことが、出来ないことです。つまり、結婚、子育てが自分たちで実現できない世界になっていることである。本当にそれでいいのか?●老齢者の貧困年金受給額が少ない為の貧困があります。低賃金にて退職して年金をうけとるが、年金額が少ない為基本的生活ができない老人がこれから増加すると言われております。想像して下さい「家が無い」「妻がいない」「両親の介護」あなたならどうします?今後益々生活困窮者が増加し、生活保護を受ける人が増加して参ります。今、この悪循環を打破しないと日本は、思わぬ方向に進んでいくという危惧があるとおもわれます。一般的に貧困が生むものは、暴動といわれております。日本は、今2極に分断されようとしています。今、我々はこの貧困をなくしすべての人が平等に教育を受け基本的生活が得られることを強く願うものであります。どうしたらこの問題が解決できるか、考えて行動してください。それでは、社会を動かすにはどうすればよいか、良い例がありますので紹介します。「保育園落ちた日本死ね!!!」この言葉記憶にありますか?男は言葉を産み、女はいのちを産む、といわれておりましたが、とんでもない。今や女は、子どもを産み、コトバも産む。まさに、一つの痛烈な言葉が産まれ、風を起こしました。この匿名のブログにより、もっと保育園を作れという訴えがネット上で瞬く間に広がり世間をアッといわせました。とても荒っぽい口ぶりに批判もあったとは思いますが、母親らの間で共感する声が響き合ったのも事実です。つまり、日本の政治に対してそれほど怒りは深いのだ、ということです。民主党(現:民進党)の山尾志桜里(しおり)衆院議員がこれを取り上げたのに対し、安倍首相は「実際に起こっているのかどうか」と冷淡だったという。この認識のずれが政治なのか?ならば「実際」の窮状を伝えようじゃないかと、保育の充実を求める署名運動も起こり子育てと仕事の間で悩む女性からの風当たりに驚いたのだろうか。自民党はあわてて、待機児童問題の緊急対策チームを作った。政治って何なんだろう?と首をかしげたくなる。国民目線で考え行動すると選挙のときは良く耳にします。これは、あくまでもパフォーマンスか?それより、ネット上の「声なき声」への目配りも強化するという。独り言のような書き込みが政治権力を動かしたことからこれからは、政治を動かすのは、手段が変わりつつあるのかもしれません。尚、こんな上野さんの語録があります。「コトバは、現実ではない。むしろ、コトバが現実をつくる。」保育をめぐる今回のいきさつをずばり言い当てる名言である。君たちに期待するものそれは、「自分の志をもち自分の考えをもって生き抜く事」です。吉田松陰曰く「至誠にして動かざる者は未だ之れあらざるなり。誠ならずして未だ能(よ)く動かす者はあらざるなり」つまり「誠意を尽くして事にあたれば、どのようなものでも必ず動かすことができる。逆に不誠実な態度で事にあたれば、何ものをも動かすことは決してできない」日本を動かした方の言葉です。技術の進歩と未来「結論」現在の20代は、今後の技術の進歩により大きな社会変革を体験する。その変革に適合対応した価値観の醸成、社会のルール作りを心掛けて欲しい。「講義抄録」【技術の進歩と社会】技術の進歩は、社会生活に大きな影響を与える。自ずと職業の種類、在り方、意義も刻々と変化する。戦後70年、日本経済の成長に伴い、国民の生活は大きく変貌した。新幹線、月への人類到達、テレビの普及、昭和の時代はエポックメーキングな話題に事欠かなかった。今の学生の世代は、生まれた時から携帯電話が身の回りにあった世代である。家庭に車もテレビも情11vol.90

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