サイプレス Vol.87
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新年のご挨拶公益社団法人埼玉県情報サービス産業協会会長小川修一新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、健やかに平成28年の新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は、当協会の事業活動につきまして、格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。ここ2~3年間は、一部企業に企業業績の回復や雇用情勢の改善もみられ、従業員への定期昇給や賞与増額などといったニュースがあったものの、直近での経済情勢は踊り場局面であるとの見方もあります。一方、国内企業のIT投資動向は、増額企業が減額企業を若干上回り全体としてはプラス水準を維持しており、今年のIT予算も昨年とほぼ同水準と予想され、高成長とはいえないものの引き続き安定したIT予算を確保できるものと見られています。その投資項目としては、相次いだ個人情報漏洩やガバナンスに関する不祥事を防止する「情報セキュリティ対策」や「内部統制」、および東日本大震災の関心はその後も衰えず「災害対策」といったリスク対策費用が上昇傾向にあります。そして、税と社会保障の共通番号(マイナンバー)制度の運用が開始となりました。政府は成長戦略の柱にIT活用を掲げ、めざすは「世界最先端IT国家」。マイナンバーはその基盤と位置づけております。税負担の公平性の確保や行政事務の効率化を先ず狙い、個人カードが広く国民に行き渡れば、新たなビジネスチャンスの発生や、競争ルールが変化するきっかけともなり、日本独自のIT社会が生まれると期待しています。当協会では、今年も1月27日(水)・28日(木)に国内最大級のビジネスマッチングイベント「彩の国ビジネスアリーナ2016」を埼玉県・公益社団法人埼玉県産業振興公社および県内6金融機関と共催致します。今年は「技と技をつなぐ、彩の国埼玉技術の底力」をテーマに、幅広い産業分野の優れた技術・製品・サービスが集結されます。同時に産学連携フェア・産学連携促進交流会・大学/研究機関技術シーズ発表会・広域商談会・埼玉県ビジネス懇談会などが開催されます。また、労働人口の減少対策として、公益社団法人産業雇用安定センターの協力のもと、「生涯現役雇用制度の導入に向けたマニュアル」を策定しました。その実現セミナーを2月17日(水)にソニックシティビルに於いて開催いたしますので、多数のご来場をお願い申し上げます。引き続き、地域情報化推進事業、人材育成事業、産学官交流事業、啓蒙・普及事業など、様々な事業を実施して参りますので、日頃暖かいご支援・ご指導を頂いております埼玉県・さいたま市を始め多くの関係者の皆様に厚く御礼申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。2vol.87

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