サイプレス Vol.86
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・企業の納入実績・携わるメンバーのスキル提示・企業の業績従いまして、新規参入でいきなり大手からは、受注が出来ないしくみになっております。〇百貨店の販売・何故百貨店が低迷したかスーパーが現在の様に各地地域の基幹店になるまえには、百貨店は次の様な商売をしておりました。1)商品店に並べる商品については、業者が売りたい商品を店頭に並べる。百貨店は、この商品を販売するのですが、売れ残りが発生すると業者が全ての商品を引き取りする条件で納品をして販売して頂いております。仕入業者に対する支払は、百貨店として売れた分だけ業者に支払を致します。つまり、販売責任が無いので売るということへのこだわりがありません。仕入業者にとっては、とても困る存在です。2)商品価格この販売スタイルが商品価格に跳ね返るのです。つまり返品を見越して利益がでる価格で販売するわけですから消費者は、大変高い買い物をするわけです。本来の価格はデパート定価の20~30%が原価ではないでしょうか?この販売スタイルに仕入業者が、返品率を10%以内にしてくれれば、仕入価格を下げることが出来ますが如何でしょうか?そして、販売に力を入れて下さいと百貨店に申し入れしました。3)販売スタイルの変化今度は、それであれば、販売員を入れて自分で販売してみなさいと全く本末転倒の顛末になり、しまいには販売員まで仕入業者がアテンドすることになったのです。これで、デパートの顔である売り子が全く売りになりません。4)百貨店のステータスデパートメントストアっていったい何?と首をかしげたくなります。デパートで買い物する客は、クオリティの高い商品を気持ちよくそれなりの価格で買うことがステータスです。これを全く無視した販売方法を取り入れてしまったことになります。5)百貨店の客離れお客にとってこの様なデパートで買い物をしたくないという気持ちになりますよね。ぼったくりの販売スタイルで買い物させられるのならスーパーとかメーカー直の店で安くて良い品を購入する方がまだ良いということになります。これにより現在の様な各市町村に大型ショッピングセンターができそこには、メーカー直販の店が入店してショッピングセンターを魅力的に開発したのです。これにより百貨店は、低迷してしまいました。いまや、老舗の三越ですら伊勢丹ホールディングです。また、そごうも16号計画で出店はしましたが、今や本店は電気屋さんです。これからのデパートの戦略を注視したいですね。(就職には、いいかもしれません。オリジナルな販売戦略を持つことで採用が広がり自分のやりたいことができる場かもしれません。如何ですトライしてみては。)〇日本に於ける、発注側のリスクヘッジ・仕事とは、全て大手企業に発注していれば安心である為にあえて直接仕事が出来る企業に発注はしません。これは、発注企業担当者に発注責任が発生した場合に大手企業に発注しておけば、全てをカバーしてもらえるという安心感があることから大手に発注するのです。この埼玉大学でさえ同様の発注システムになっております。〇日本に於ける仕事について*役所編・企画の上申から決定1.仕事の企画立案を担当者が発案・実際の企画書等の作成は、業者依頼2.担当者がこの企画書を取りまとめ係長へ上申3.係長は、内容を斜め読みして担当者の説明を確認して上申4.課長も同様7vol.86

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