サイプレス Vol.86
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2015年5月22日『情報と職業』講師:鈴木良雄理事職業とは■社会の変化によって仕事をする、働く目的も変化している。先進国社会では楽しみたい何かの役に立ちたい自分を伸ばしたいを満たす事に仕事の重点が置かれる■ITエンジニアの職業とはこれまで日本では就社=就職であった。社会構造の変化によって本来の意味である「就職=職に就く」の形式になりつつある。対応には会社を見るのではなくビジネスキャリアを考える事だ。エンジニア(技師)の仕事は最もこれに適している。またこれも本来は世界共通のプラットホームであるから将来の社会構造やITを考えた時には非常に有効な職業であると断言できる。■ITの未来集積回路のミクロ化は既に限界に近づいているというのが一般的だとするとこれ以上飛躍的ITの進化は望めないのか?この回答はNOである。100年後の実現と言われていた夢の計算機、量子コンピュータの実用化も表面化しつつあり映画やアニメで表現される未来は既に近未来と言って良いのではないか。ITの言葉自体が特別なものでなくはなく日用品のように無意識になるであろう。インターネットはまだ黎明期にありこれからが人類社会での実用段階に入ってゆく。■ITエンジニアになるためにはもう一度触れるがITエンジニアは総合的に見て素晴らしい職業である。コンピュータが世の中に与えるインパクト、将来性などをみても明らかである。これほどやりがいのある職業はそうそう見当たらないのではないか。益々ITの需要が高まることはあっても、コンピュータが無かった時代に戻る事はあり得ない。アメリカ:尊敬される人気職種である。★アメリカでの人気職種2014年1位:システムエンジニア5位:ITプロジェクトマネージャー8位:コンピュータネットワーク・セキュリティーコンサルタント12位:ソフトウェア開発者16位:ソフトウェア・プロダクト・マネージャー★アメリカでの人気職種2015年3位コンピューター・ソフト開発者7位コンピューター・システムアナリスト8位ハイテク情報管理アナリストざっとこのような感じなので、言わずとも理解できると思う。日本はコンピュータエンジニアのレベルを上げるべきである日本のエンジニアは技術者の総称であって資格が必要なわけではないため欧米に比べてレベルが低い。日本人が日本国社会のために作ってきたシステム(内需型)採用時にはコミュニケーションを重視し、専門的なことはあまり重視しない。海外:アメリカを始め学位が必要な国が多い(工学士)勝手に名乗る事はできない9vol.86

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