サイプレス Vol.83
39/48

�������������平成26年11月13日から2泊3日で、求人部会研修会を実施しました。参加者は鈴木部会長、蓼科情報・松戸氏、アイネット・斉藤氏、ゲットワークス・天野氏、パシフィックシステム・樋口氏、AGS・石原氏の6名です。今回の訪問ではエレクス株式会社沖縄支店を訪問し、沖縄県の経済情勢や雇用状況などをお聞きした後、琉球大学と沖縄高専を視察しました。エレクス株式会社沖縄支店は、那覇市北部の再開発地区である「おもろまち」にあります。おもろまちは、1987年に全面返還された米軍住宅地の跡地を造成したもので、那覇市中心部の那覇空港制限区域と違い高層ビルが立ち並び、那覇新都心として開発が進んでいる地区です。エレクス株式会社沖縄支店・荻野支店長からは、沖縄県は「夢と希望あふれる沖縄2030年の将来像」と銘打って『沖縄21世紀ビジョン』を進めているため、若者を中心に非常に活気があると伺いました。毎年3,000億円以上の振興予算を基に「雇用拡大・所得アップ!若者が活躍する島へ」をはじめとした重点事業を進めており、特にIT産業は戦略産業として力を入れ「沖縄IT津梁パーク」を中心に県外企業の誘致を積極的に行った結果、現在までに300社以上が進出し約2.5万人の雇用を生み出すに至っているそうです。沖縄県のIT産業は、コールセンタやデータセンタ事業をはじめ、東京で上流工程を行い沖縄で下流工程を行うといったニアショア開発の拠点としても位置づけられています。アジア諸国でのオフショア開発に比べると価格は高いですが、何よりも言葉や文化の違いによる認識の相違などがないことや近い(パスポート不要)といったメリットがあり、国内で開発する際は生活物価の低さから価格を安く抑えられることが魅力の一つだそうです。次に学校関係として、国立大学法人・琉球大学と国立沖縄高専の視察に伺いました。琉球大学は、那覇市の中心街から離れた場所の広大で豊かな自然あふれる敷地にあり、6学部5,000人以上の学生が学んでいます。学生の7割が県内出身者であり、卒業生の7割が県内で就職するそうですが、県内出身者がそのまま県内に就職するわけではないとのこと。県外企業に就職する学生のために、インターンシップや県外企業の就職活動で利用できる補助金制度(県と大学独自)もあるため、会員企業の皆様も是非求人票の提出やインターンシップの募集を行ってみてはいかがでしょうか。国立沖縄高専は、16歳から20歳までの5年間、実践的な技術教育を通じて創造性のある実践的技術者を育成することを特徴としています。「基本的な生活態度や社会性を身につけ人間的に成長させるため」を目的に、入学後の2年間(高校1,2年生相当)は全寮制であることも特徴の一つ。図書館をはじめ各種技術室、夢工場、情報処理センターなど国立の学校ならではの充実した設備の中で質の高い教育を受けることができ、毎年100%の就職率・進学率を達成しています。どちらの学校でも共通したことですが、温暖な気候で学生生活を過ごしているためか、おおらかで真面目な学生が多いとのこと。私たち外来者に対しても自ら挨拶をしてくれるなど、コミュニケーション力の高さも感じられました。最後になりましたが、今回訪問させて頂きましたエレクス株式会社様、琉球大学・就職センター様、沖縄高専・総務部様、ありがとうございました。今回参加できなかった部会員の皆様には次回の参加をお待ちしています。また、求人部会では定例会(2ヶ月に1度)を実施し、各社の採用状況をはじめとした求人情報、求人に関する様々な問題など紙面だけでは表現できない情報交換を行っていますので、会員企業の皆様ぜひご出席ください。求人部会報告研修会開催37vol.83

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です