サイプレス Vol.83
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第36回全国地域情報産業団体連合会ANIA岡山大会開催ミツイワ株式会社細川芳雄全国地域情報産業団体連合会全国大会が10月15日~16日に岡山県岡山市で開催されました。当協会からは小川会長を団長として14名が参加致しました。15日午後1時30分よりホテルグランヴィア岡山に於いてANIA岡山大会システムエンジニアリング岡山創立30周年記念式典が開催され、SEO(システムエンジニアリング岡山)前坂会長の開会挨拶、全国地域情報産業団体連合会長谷川会長の主催者挨拶、ご来賓の足羽岡山県副知事・経済産業省商務情報政策局小池室長・総務省情報流通行政局地域情報通信振興支援官片桐様各氏の挨拶のもと大会が挙行されました。講演会に移り「情報社会で【文化】を考える」と題し、公益社団法人大原美術館大原理事長より大原美術館の生い立ちから現在に至る歴史と倉敷市を紹介されました。文化は人々に豊かさを与え、人生にプラスになる反面、文化と文化の間は誤解が生じることが多く、その為美術館は「多文化理解の装置」であるといわれました。ギリシャ人画家、エル・グレロの「受胎告知」が正にその例であるとのことでした。最後に、「理科系の人にこそ、美術や音楽に親しんで欲しい。何故なら、必ずや研究に役立つからと」のメッセージが投げかけられました。第2部として岡山大学大学院安場准教授から「施設園芸を中心にした農業生産におけるICT利用の現状と今後への期待」の講演があり、農業は成長戦略の一つであるが、現状は食料産業80兆円の中で9兆円を占めており比率は決して高くない。原因は、労働力が65歳の方が多いこと、耕作放棄地が埼玉県と同じくらいあることなど政策面の影響を受けていること等があげられることが報告されました。こうした農業の現状に、ITはどのように関わることができるのか、の問題意識の中で、露地栽培の方がIT活用の分野が多いと判断したが、費用面等まだまだ課題は多い中、クラウドを活用なども進んで来ており、今後もICTを活用して効率化・費用低減化を追求していきたいとの話がありました。第3部として県内IT企業経営者によるパネルディスカションがあり、岡山大学谷口理事・副学長司会の下、両備ホールディングス(株)松田社長から岡山大学と連携してITを活用した地域医療などの研究事例他が、(株)システムズナカシマ中島社長からIT活用が遅れている電気工事業や管工事業で推進に取り組まれている現状が紹介されました。企業側から大学に対して多くの要望が期待感を持って出され、地域における大学の重要性が認識されました。午後6時より韓国済州IT企業協会からの参加者含めて約250名の参加者が集い、懇親会が開会され各地から参加したIT企業の皆さんと親睦・情報交換を行って参りました。平成27年度のANIA大会は一般社団法人石川県情報システム工業会が開催団体として石川県金沢市で開催されます。32vol.83

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