サイプレスNo.125
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18講師:鈴木 良雄氏(エレクス株式会社)2025年5月9日 「職業とは」という点でもITはとても相性が良く充実したライフワークが実現できるでしょう。vol. 125 またAIが進化していく過程で、多くのデータソースを利用するため、そのデータもとは倫理上問題あるかの検証は重要であるといわれており、AI倫理関する世界的なガイドライン作りが進められていることを紹介しました。 最後に、数年講義をさせていただいていますが、生徒からの質問などのレスポンスの少なさに困っていましたが、今回、席の周りの人と3−5分話してからの発表では、多くの生徒から挙手があり、ここ数年では、非常に良い講義になりました。【第一章】企業概要 自己紹介。鈴木良雄 牡牛座、B 型、さいたま市南区在住。 趣味はネットサーフィン、プログラミング、ゴルフ。 私は20才の時に自作PCを製作したがきっかけでプログラムの存在を知りました。OSや周辺機器などを制御する楽しさを覚え本格的にこのスキルを伸ばしたいと考えるようになりプログラマーの道を選びました。当時は忙しくて寝ていてもソースコードの夢を見るような働き方でしたが、多忙を極めた結果、短期間で多くの知識と経験を積む事ができました。数年間の会社員生活の後27歳で独立しました。バブル崩壊の影響で、企業はコストカットに走り、米国で主流でだったUNIX(WS)にダウンサイジングが始まった時期ですが、UNIX使いだった自分には追い風でした。 ムーアの法則で示されるようにこの業界のスピードは尋常ではありません。ひとつの事に執着するのは避けて、時代と変化にあわせ多くのものを手掛けてきました。上手くいったもの以上に失敗していますが、収益化したものは現在の事業の柱になっています。これら全て必要な経験です。現在最も力を入れているのはクラウドプラットフォームとAIデータセンターです。【第二章】情報産業 IT業界と一般企業の垣根が縮まっています。経済がデジタルにシフトしている今、IT人材の重要性は非常に高まっています。しかしよく考えてみると情報産業、ITとはいったい何者なのでしょう。その範囲は広く、全産業が該当します。当社は専業ですが、もはやそれを区別するもの無理があるようになってきました。ITの職種は年々増えています。私は全てに通用する基本はプログラマーという考えです。AIの目覚ましい進歩によってゼロからコードを書く必要も少なくなりエンジニアの仕事内容も変化しています。近い将来プログラミング作業は殆ど不要になるのかもしれません。しかしながら「プログラマー=プログラミング」と解釈している日本は問題で、本来の意味ではないことは理解していてください(中略)。 今後の技術動向や予測は米国のガードナー社が公表しているハイプサイクルを参考にするとわかりやすいです。はっきり言って当たりますよ! 過去の数年分を見比べると納得するはずです。【第三章】職業 現在の社会/経済は「ITありき」なので、デジタルスキルは必須です。IT業界は今後も大きく成長することを約束します。ここでキャリアを積むことは人生において非常に有益でしょう。付け加えるとエンジニアは単にソースコードを書くのではなく、先の価値を理解した上で創造力を働かせるクリエイティブな仕事です。技術スキル、実装スキル、応用スキルはキャリアプランの形成に最適であるとともに多様な働き方

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