サイプレスNo.117
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vol.117【第一章】企業概要自己紹介。鈴木良雄 牡牛座、B 型、さいたま市南区在住。趣味はネットサーフィン、プログラミング、ゴルフ。 私は20才の時に自作PCを製作したのがきっかけでプログラムの存在を知りました。OSや周辺機器などを制御する楽しさを覚え本格的にこのスキルを伸ばしたいと考えるようになりプログラマーの道を選びました。当時は忙しくて寝ていてもソースコードの夢を見るような働き方でしたが、多忙を極めた結果、短期間で多くの知識と経験を積む事ができました。数年間の会社員生活の後27歳で独立しましたが、バブル崩壊の嵐が社会を包み込み、設備投資が止まった為情報産業も停滞を余儀なくされていました。企業はこぞってコストカットに走り、安価で高性能な新しいコンピューティングが求められました。米国では主流であったUNIXへとダウンサイジングが始まり、運よくUNIX使いだった自分には追い風となりました。 ムーアの法則で示されるようにこの業界のスピードは物凄く早いです。これまで時流に乗って多くのものを手掛けてきました、現在はシステムインテグレーター、クラウドプラットフォームプロバイダーの事業領域で、システムソリューション、ITサービス、データセンターなどを行っています。【第二章】情報産業 IT業界で働くとはどういうことか。一般企業においてもIT活用が進んでいます。特に新型コロナウィルスの影響でリモートワークが広がったことでクラウドサービスの利用が進みました。こういった背景も重なってIT人材の重要性は非常に高まっています。しかし情報産業、ITとはいったい何者なのでしょうか。その範囲は広く、機械設計などからスーパーのような店舗まで多種多様なものが該当します。当社は専業ですが、もはやそれを区別するのも無理があるようになってきました。職種も数多く存在し、年々増えているので、名前だけではわからないものもあります。私は全てに通用する基本がプログラマーという考えです。技術動向や予測は米国の調査会社であるガードナーが毎年公表しているハイプサイクルを参考にすると分かり易いので検索してみてください。一年単独ではなく数年分を並べて見比べると良いです【第三章】職業 現在の社会経済は「ITありき」なので、スキルは必須です。IT業界は今以上に必要性が高まるので、ここでキャリアを積むことは人生において非常に有利です。またエンジニアは単にソースコードを書くのではなく、先の価値を理解した上で創造力を働かせる仕事です。技術スキル、実装スキル、応用スキルはキャリアプランの形成に最適であるとともに多様な働き方という点でもITとは相性が良いとされているので充実したライフワークが実現できるでしょう。また、長い間名ばかりで実態はオールラウンドプレイヤーだった職務はITによってジョブ型へとシフトするでしょう。【第四章】世界の動向 世界はどうなっているでしょう(以下、結局はIT化が世界共通) 全世界で2011年に最初に提唱したのが、ドイツの国家プロジェクト「Industry 4.0」第四次産業革命です。当初は工場の全自動化を指していましたが、既に10年以上が経過しその範囲は拡大しています。現在は欧州全土にまたがって「Industry x」とも呼ばれます。特に北欧はIT化が進んでいる事で知られ、Skype創業の地で有名なエストニアでは実に行政サービス、民間サービスの95%が完全オンラインになっています。世界からの見学者が絶えない国となっています。 シリコンバレーを有するIT先進国の米国はというと、世界一のプライドを掛け2014年「IIC」という大規模プロジェクトが進行しています。この国はスタートアップが雨後の筍の如く生まれる土壌があるので、202023年5月12日講師:鈴木 良雄氏(エレクス株式会社)

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