サイプレスNo.115
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様、感染症対策に取り組まれた全ての皆様に心から感謝申し上げます。 また、昨年はエネルギー価格・物価高騰が進み、県民・事業者の皆様が厳しい状況に置かれました。これには、国や経済界・産業界・労働界と連携し、県の取組を策定の上、速やかに補正予算に反映させたほか、産・官・金・労 による「価格転嫁の円滑化に関する協定」を全国で初めて締結するなど機動的に対応しました。 災害に対しては、平時から危機を想定して備え、昨年発生した降ひょう、豪雨、土砂災害に迅速的確に対応しました。 こうした危機に対応しつつ、私が知事に就任して初めての5か年計画を新たに策定し、4月にスタートさせました。 この計画が目指す、あらゆる人に居場所があり、活躍でき、安心して暮らせる「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向け、様々な施策が動き出しています。 近年は、変化が激しく予測が難しい時代であり、仕事への取り組み方の「変革」が必要です。 本県が推進するデジタルトランスフォーメーション(DX)は、社会全体の変革を目指すものです。デジタル技術による省力化で生じた時間を、対面の仕事、創造的な仕事、多様な主体との共創的な仕事へシフトさせていくことが肝心です。 人口減少下でも社会全体の生産性向上により、持続的に発展していく社会を構築したいと考えます。 そして、今年こそポストコロナ元年とし、未来を見据えた大きな変革の年にしたいと考えています。 まずは、コロナ対策に最優先で取り組むとともにエネルギー価格・物価高騰に対応し、経済を一日も早く回復させてまいります。 その上で、未来への確かな布石として、人材育成としての「人」、強い埼玉県経済に不可欠な「企業」、この人や企業が根付く「地域」、これら「人・企業・地域」三位一体で持続可能な成長ができる施策を進めてまいります。 また、「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向け、子供をはじめ高齢者、障害者、女性、LGBTQなど誰もが社会に参画する取組や、災害から県民を守る取組を加速させてまいります。 今年の干支「卯(うさぎ)」は、「飛躍」、「向上」を象徴するものです。今年が埼玉県にとって飛躍と向上の年となるよう、皆様とともに「ワンチーム埼玉」で県政に取り組んでまいります。 明けましておめでとうございます。埼玉県情報サービス産業協会の皆様には、健やかに令和5年の新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。 昨年はコロナが猛威を振るい、かつてない陽性者数を記録するなど大変厳しい状況でした。 医療関係者をはじめとするエッセンシャルワーカーの皆埼玉県知事  大 野 元 裕3未来への確かな布石

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