サイプレスNo.114
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vol.114【第一章】企業概要自己紹介。鈴木良雄 牡牛座、B 型、さいたま市南区在住。趣味はネットサーフィン、プログラミング、ゴルフ。 私がこの業界に入った35年前はまだPCを自作する事が多かった時代です。その基本ソフトウェアを作り面白さを知りました。なぜだか「コンピュータの時代がくるな」と閃いてしまいこの道のキャリアをスタートさせました。当時は忙しくて寝ていてもソースコードの夢を見るような働き方でしたが、多忙を極めた結果、短期間で多くの知識と経験を積む事ができました。数年間の会社員生活の後27歳で独立しましたが、バブル崩壊の嵐が社会を包み込み、設備投資が止まった為情報産業も停滞を余儀なくされていました。企業はこぞってコストカットに走り、安価で高性能な新しいコンピューティングが求められました。米国では主流であったUNIXへとダウンサイジングが始まり、運よくUNIX使いだった自分には追い風となりました。 ムーアの法則で示されるようにこの業界のスピードは物凄く早いです。これまで時間に乗って多くのものを手掛けてきました、現在はシステムインテグレーター、クラウドプラットフォームプロバイダーの事業領域で、システムソリューション、ITサービス、データセンターなどを行っています。【第二章】情報産業 IT業界で働くとはどういうことか。日本でも一般企業のIT活用が進んでいます。正確には進めたいのだけど人材、ノウハウが乏しく進みません。そこで各企業ではIT人材を採用して活路を見い出そうとしていますが、思うような結果になっていないのが現状でしょう(採用事体が困難)。 こういった背景も重なってIT人材の重要性は非常に高まっています。しかし情報産業、ITとはいったい何者なのでしょうか。現在その範囲は広く、機械設計などからスーパーのような店舗まで多種多様なものが該当します。当社は専業ですが、もはやそれを区別するもの無理があるようになってきました。職種も数多く存在し、年々増えているので、名前だけではわからないものも目にします。2つか3つ興味を引くものを深堀してみるのが良いと思います。私は全てに通用する基本がプログラマーという考えです。技術動向や予測は米国の調査会社であるガートナーが毎年公表しているハイプサイクルを参考にすると分かり易いので検索してみてください。一年単独ではなく数年分を並べて見比べると良いです。【第三章】職業 今後の社会、経済は「ITありき」なので、スキルは必須となります。IT業界は今以上に必要性が高まるので、ここでキャリアを積むことは非常に有利です。またエンジニアは単にソースコードを書くのではなく、先の価値を理解した上で創造力を働かせる仕事です。技術スキル、実装スキル、応用スキルはキャリアプランの形成に最適であるとともに多様な働き方という点でもITとは相性が良いとされているのでライフワークが充実する可能性が高まります。※ジョブ型への変化は、まだ善し悪しがあるので「可能性」としています【第四章】世界の動向 世界情勢はどうだろうか(以下、結局はIT化が世界共通) 全世界で最初に提唱したのが、ドイツの国家プロジェクト「Industry 4.0」第四次産業革命です。当初は工場の全自動化を指していましたが、既に10年を経過しその範囲は拡大しています。現在は欧州全土にまたがって「Industry x」とも呼ばれます。特に北欧はIT化が進んでいる事で知られ、Skype創業の地で有名なエストニアでは実に行政サービス、民間サービスの95%が完全オンラインになっています。世界からの見学者が絶えない国となっています。82022年6月10日講師:鈴木 良雄氏(エレクス株式会社)

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