一歩を記していくという強い決意の下、新年を迎えました。 皆様には、長きにわたる不要不急の外出自粛や営業自粛要請などへの御理解と御協力をいただき、改めてお礼を申し上げます。 今後の感染再拡大に備え、引き続き、強い危機感と緊張感を持ちつつ、ポストコロナを見据え、感染症と共存できる強い埼玉県経済を構築してまいります。 本県は今、新しい生活様式や新たな社会への変革、今後迎える人口減少・超高齢社会など大きな変化の時期を迎えています。激動の時代に未来を切り開いてきた人物として思い浮かぶのは、やはり本県が誇る三偉人の渋沢栄一、荻野吟子、塙保己一ではないでしょうか。 中でも、渋沢翁の「論語と算盤」の精神は、経済成長と環境や社会の調和を図るSDGsの精神そのものであり、先見の明と志の高さには敬服の念に堪えません。 私も、誰一人取り残さない「埼玉版SDGsの実現」に向け、渋沢翁の精神を受け継ぎ、自らの信念を貫き、全力で取り組んでまいります。 さて、県では埼玉県DX推進計画に基づき、昨年12月に具体的な取組や工程を示すロードマップを策定しました。社会全体のデジタル・トランスフォーメーション(DX)の実現は、産業や暮らしに大きな変革をもたらし、生活をより安心・安全、便利で、豊かに変えるとともに、様々な課題を解決する大きな可能性を秘めています。今後、官民問わず様々な分野で変革を促すDXを重点的に推進してまいります。 また、東京2020大会のレガシーとして、更なるスポーツの振興や国際交流、ひいては共生社会の実現などを次代へつないでまいります。昨年11月の県主催のボッチャ大会に私も参加しましたが、障害の有無に関わらず楽しめるスポーツです。このような取組を通して互いを理解し、共に支え合う気運が高まることを期待しています。 昨年9月に始まった女子サッカーのWEリーグは、スポーツを通じた女性活躍やジェンダー平等にも取り組んでいます。県としてもWEリーグを応援していきます。 今年の干支「寅(虎)」にあやかり力強く勇気を持って、皆様とともに「ワンチーム埼玉」で、誰もが自分らしく活躍できる「日本一暮らしやすい埼玉」を目指してまいりましょう。 明けましておめでとうございます。埼玉県情報サービス産業協会の皆様には、健やかに令和4年の新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。 新型コロナウイルス感染症の流行は、世の中の在り方を一変させましたが、先人たちが力強く埼玉県を発展させてきたように、埼玉150周年を契機に、より良い埼玉へと新しい埼玉県知事 大 野 元 裕3日本一暮らしやすい埼玉の実現へ未来につなぐ、
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