サイプレスVol.103
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  日本一暮らしやすい埼玉県に向けた挑戦   明けましておめでとうございます。埼玉県情報サービス産業協会の皆様には、健やかに令和初の新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。 今年はいよいよ東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、本県でもバスケットボール、サッカー、ゴルフ、射撃、パラリンピック射撃の5競技が実施されます。県民の皆様とともに大会を成功させ本県を更に盛り上げてまいります。 さて、本県も間もなく人口減少社会へ突入します。全国一の速さで後期高齢者人口が増加する一方、生産年齢人口の減少が進みます。こうした中で「日本一暮らしやすい埼玉県」の実現に向け、果敢に挑戦してまいります。 そのカギとなるのが、技術革新、グローバル化、そしてシニア・女性の活躍です。 人口減少社会の中でも成長していくためには、Society5.0へ向けた対応が不可欠です。 「埼玉版スーパー・シティ」構想により、AI・IoT、5G等を活用し、エネルギーの効率的な利活用を中心に、職住近接による子育て環境の向上、高齢者の見守りなど、地域の様々な課題の解決を目指してまいります。これにより災害時のエネルギー確保なども期待されます。 グローバル化の進展により、本県の在留外国人数の増加も見込まれます。グローバル人材の育成を進めるとともに、異なる文化や価値観を認め合い各々の能力を発揮できる多文化共生社会の実現に努めてまいります。 ラグビーワールドカップ成功の理由の一つに「多様性」の受入れがあります。様々な背景を持つ選手たちが一つのチームとなり力を尽くす姿や、互いの文化を尊重し国歌を歌い合う姿は、正に多様性が持つ大きな力を気付かせてくれました。 さて、渋沢翁は「四十、五十は洟はなた垂れ小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって迎えが来たら百まで待てと追い返せ」と説きました。生涯を通じて生き生きと活躍できる人生を送るためにも健康は最も重要です。スポーツを通じた健康増進により、健康寿命を延ばし、生涯現役社会の実現を図ってまいります。 本県出身の女性医師のパイオニア、荻野吟子の例を取り上げるまでもなく、女性活躍を更に広げる必要があります。女性の活躍は、多様性や新たな価値を生み出す大きなチャンスとなります。働きたいと考える女性に寄り添い、再就職やキャリアアップに向けた支援に力を入れて取り組みます。 「日本一暮らしやすい埼玉県」は「埼玉版SDGsの実現」でもあります。誰一人取り残さない持続可能な埼玉を目指し、県民の皆様とともに「ワンチーム埼玉」でチャレンジしてまいります。埼玉県知事  大 野 元 裕vol. 1033

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