サイプレスVol.103
4/44

 新年あけましておめでとうございます。 令和の時代となり、初めての新年を迎えましたが、この輝かしい年に、皆様方におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。 旧年中は、当協会の事業活動に格別のご支援・ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。 昨年を振り返りますと、日銀から発表された「経済・物価情勢の展望」によると、国内経済に停滞感の兆しが見られるとの見通しであり、加えて、長引く米中貿易摩擦などの外交リスクにより、先行きは不確実性が増していくものと懸念しております。 また、昨年10月には、台風19号により埼玉県は甚大な被害を受けましたが、今後、地球温暖化の影響が我々の日常生活まで脅かす異常事態となっていくと憂慮しています。 一方、社会環境に目を向けますと、ICT技術の進化は著しく、RPAやIoTなどAIの普及拡大が進むとともに、本年から5Gの商用化や学習指導要領にプログラミング教育が組み込まれるなど、ICTはまさしく社会インフラの中核を担う存在となって発展していくものと確信しております。 そうした環境変化の中で、地域におけるICTの普及拡大のために、当協会の果たす役割は、増々、高まっていくものと認識しております。 本年の活動方針は、地域情報化推進事業として、自治体におけるICT活用の推進や産学連携強化を図り、地域におけるICT普及の拡大支援を行ってまいります。 具体的には、本年1月29日・30日の両日、国内最大級のビジネスマッチングイベント「彩の国ビジネスアリーナ2020」を埼玉県・埼玉県産業振興公社および県内6金融機関と共催いたします。当日は、さまざまな産業分野の団体・企業にご出展いただき、最新のICT活用をご紹介させていただきます。また、同時に産学連携フェア・産学連携促進交流会や広域商談会・埼玉県ビジネス懇談会など多くのイベントを予定しております。 今や、世の中は莫大な情報の渦中にありますが、自社の企業戦略にとって有益な情報の発掘・選別、そして活用の重要性が増しており、「彩の国ビジネスアリーナ2020」は、そうしたニーズにお応えするものであります。 また、次世代を担う若い技術者育成を図るために、20年以上に亘って、「彩の国さいたまICTコンテスト」を開催しており、昨年、総務省から永年の功績に対し、情報通信月間関東総合通信局長表彰を受賞しました。今回も県内の企業・学校を中心に200作品を超える応募をいただき、埼玉県、さいたま市、総務省、経済産業省、厚生労働省等の後援と各種団体・企業の協賛を得て、優秀作品を表彰させていただきました。 今後もICTの裾野の拡大を図るために、若い世代を対象にした活動を積極的に推進していく方針であります。 当協会としては、こうした地域情報化推進事業、人材育成事業、産学官交流事業や地域における啓蒙・普及事業など、ICTの地域普及拡大に向け、様々な事業を展開してまいります。 埼玉県・埼玉県内企業様はじめ、多くの関係者の皆様には、当協会への日頃のご支援・ご協力に厚く感謝申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。 本年もよろしくお願いいたします。新年のご挨拶       ICTが社会インフラの中核となる中で地域への普及拡大に向けて       公益社団法人 埼玉県情報サービス産業協会会 長  石 井   進2vol. 103

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る