いか? ➡ 対策本部員の出勤の関係もあり、発生後、数時間後となった。 質問3、対策本部の組成メンバーは? ➡ 管理本部(総務部長)を中心に、関係部長を招集した。 質問4、顧客からの照会(業務不履行や一部損壊など被害への対応依頼や機器状況の点検依頼など)は殺到することは無かったか? ➡ 殺到はなく、むしろ、富士通側から、発生後2日間、定時的に照会を入れて、最新の顧客情報を入手し、必要に応じ迅速に対応した。 質問5、自社のシステムの被害状況を可能であればお教え願いたい。 ➡ 停電の影響で支社内の機能は限定的となったが、自家発電が作動し、大きな被害にはならなかった。 トイレ 2~3時間断水(特殊な凝固処理を活用)、エレベータ 4時間停止(階段を利用) 質問6、予期せぬブラックアウトが発生し、電源系が自家発電に切り替えられたと思うが想定外の事態はあったか? ➡ 円滑に、自家発電に切り替えられ問題は発生しなかったが、重油庫の底にごみがたまり、円滑な稼働に支障をきたすか心配した。時々、すべての重油を抜き、タンクの掃除を実施することを勧める。 質問7、長時間停電に伴う顧客対応を貴社としてどのように対処されたのか? (貴社対応人員不足、自家発電装備の無い顧客など、対応には限界があったと思うが) ➡ FSASを活用し、比較的に円滑に対応できたと思う。 質問8、社員の待機場所、食料の確保、帰宅希望者への対応など人的対応について可能であれば教えてください。 ➡ 食料、水の備蓄は十分(72時間)あり、社内寝泊まり者への最低限の対応はできた。水による蓄電池を携帯の充電に使用した。 質問9、過去に例の無い大規模地震に遭遇されたが、事前の事業継続計画がどの程度機能したと思いますか。可能であれば教えてください。 ➡ 実効性を勘案すると十分とは言えないが、一定の機能はした。 事業継続計画の策定・理解および訓練の必要性を痛感したが、今回ので計画に織り込まれていなかった想定外事項への対応は、即時メンテを行った。 質問10、今回の大規模地震を経験して、想定外事項や反省事項など、可能であれば教えてください。 ➡ 想定外事項が必ず発生するが、その時に、対策本部はリスクを取っても、即時に判断し実行することが事態を早期収拾には必要である。6、感想 富士通グループ総力を挙げての対応であり、未曽有の事態ではあったが円滑な事業継続対応ができていたと感じた。中小企業では、本件のような組織力の活用が不可能であり、限られた資源の中での対応であることを前提においた事業継続計画の策定や訓練が必要であると感じた。 東京直下型地震や台風などの水害リスクが高まる中では、企業の存続をかけて、事業継続の対策に臨む必要があると痛感した。vol. 10327
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