サイプレスVol.103
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【テーマ1】IT業界動向と雇用状況について  文系学生の定着率について(学校→企業への質問)どのような職種で、どのような教育をしていて、定着率はどうかA㈽ 文系理系関係なく適性検査を受検いただき、一定の基準を満たしていて適性があれば採用する。入社後は2か月間Java言語を外部研修で一から教育し、6月以降はOJT研修を実施している。定着率は100%。文系はマネージャー候補として育てていく方針。A㈽ 文系理系関係なく適性検査で判断し、入社後は外部研修で専門知識、ビジネスマナーを習得させている。過去3年間は約半数が文系を採用している。3年間の定着率は100%。A㈽ 文系理系問わず適性検査にて判断。入社後は個人面談をし、個人のレベルを測ってグループ分けをしてレベルに合わせて研修を実施。技術研修の前にビジネスマナーを外部研修にて実施。  外国人留学生の採用割合について(学校→企業への質問)どのような職種で、どのような教育されていて、定着率はどうかA㈽ 職種は主にプログラマーで、採用時に日本語が理解できるというレベルで採用しているため、教育は日本人と変わらない。外部研修は個人ごとに動画上で講師にサポートしてもらいながら受講する形で行っており、個人のペースで受講ができる。3年以上は在籍している。  ⇒(大学側からの質問)文系理系どちらを採用したか。  ⇒(企業の回答)理系を採用したが、文系理系は不問です。A㈽ 過去に中国人を採用したが、活かしきれなかった。一般的な企業よりも日本語を正確に使用しなければいけない業界なので、中国の方が活躍する場を提供できず、本人もどうスキルを活かしていけばよいのかわからず、退職に至ってしまった。  会社としてはダイバーシティということで多様性を活かしていきたいが、うまくいかなかったため、今後どうしたらよいか検討している。A㈽ 留学生の受験者は数名いましたが、日本人と同じ基準での採用をするなかで、コミュニケーションという部分で採用に至らなかった。特別に留学生と日本人と分けて採用をしているわけではないので、良い人材がいれば採用していきたい。A㈽ 6年ほど前にミャンマーの方を採用した。理系の方で即戦力として期待していましたが、会社側の受け皿がきちんとできていなかったため、価値観の違いから1年で退職となってしまった。IT人材はこれから確実に不足していくので、国内とか国外とかの概念はなく優秀な方には活躍していただきたい。  IT業界を希望する学生の割合につて(企業→学校への質問)近年、学部と希望する学生の割合、どのようなご説明や指導をしているかA㈻ ここ2年くらいは900人中2割がIT業界を第3志望までに希望している。理由としてはOGがIT業界で活躍している人が増えていることと、ここ最近メガバンクの窓口業務の採用が激減しており、IT業界に転向するのではないかと考えている。A㈻ システム開発コースの学生がIT業界を希望。年度ごとに学生の入学者数が変動していて、今年は40~50人が希望しているが、来年は半分になる。一方ゲーム開発コースが人気でコンスタントに入学者がおり、就職活動時にはゲーム業界だけでなくIT業界に動く学生が増えている。A㈻ 30数年前の設立当初はコンピューター系だけで100~200人だったが、10~15年前から減り出し、ここ4、5年では50人となった。このまま0へなるのではと心配したが、ここ2、3年は微増している。今年は70人となり、増加傾向にある。この数年ではIT業界のイメージがブラックからホワイトへと良くなってきているのではないか。  教育については、1年次は国家試験ITパスポート、基本情報技術者試験取得を目指し基本的な教育をしている。言語はC言語中心。2年次はベンダー資格(oracle、Java等)を目指し実習を中心に行っている。プレゼン、スピーチ、グループディスカッション、グループワークも行っている。vol. 10319

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