ウイルス名:Emotet
種類:マクロウイルス
流行年:2014年〜2021年 2021年〜現在     
   (平成26年〜令和3年)   Topへ
近年感染が急拡大しているウイルスEmotet。ほかの同時期に
作成されたウイルスのほとんどは根絶されたか完璧な対策が
され、危険度は下がっている。
しかしこのウイルスは、一度根絶されたが、近年再び猛威を
振るっている。

最初のバージョンのEmotetは、マクロ型ではなく、トロイの
木馬型でした。

2016年から2017年にかけて、Emotet運営者はトロイの木馬を
更新し、主に「ローダー」として機能するように再構成し
た。「ローダー」とは、システムへのアクセスを取得し、運
営者が追加のソフトウェをダウンロードできるマルウェアの
一種のことです。

ターゲットシステムへの初期感染は、多くの場合、電子メー
ルの添付ファイルに含まれる、マクロウイルスを介して進行
します。感染した電子メールは、被害者から送信された以前
のメッセージへに対する正当な返信のように見えるように作
られているため、見分けがつきにくいです。

Emotetが一度根絶されたきっかけが、テントウムシ作戦で
す。ふざけていません。ちゃんと実在します。
この作戦は、ウクライナ第2の都市ハリコフにある古いアパー
ト内にあるEmotet制作者のハッカー集団のアジトを襲撃し、
C2サーバーを奪還するというものでした。これにより、一度
は根絶された。そう思っていました。

しかし、テントウムシ作戦のわずか数か月後にはEmotetが再
確認されました。これは、どこかにまだ、C2サーバーがある
ということを示しています。

このウイルスの被害額は数十億ドルと言われています。
対策方法については、コンピュータウイルスマクロ型のペ
ージにて紹介しています。