ウイルス名:WannaCry
種類:ランサムウェアワーム
流行年:2017年(平成29年)     Topへ
ランサムウェアといえばWannaCryと想像する人も多いかと思い
ます。
このウイルスに感染すると、ユーザーの写真や仕事の書類な
ど、大事なデータファイルを暗号化したうえで、身代金として
300ドル分のビットコインをユーザーに要求しました。身代金
要求の文面には、3 日が経過すると要求金額が 2 倍になり、7
 日が過ぎても支払いがなければ暗号化されたファイルが削除
される。といった趣旨の文章が表示されます。
右下の写真がWannaCryの感染画面です。
被害者の不安を煽るために、赤色ベースで作られています。
このウイルスWannaCry が一般的
なランサムウェアと比べて特に
危険なのは、Windows コンピュ
ータに存在する既知の脆弱性を
悪用してランダムに攻撃をしか
け、企業ネットワーク上で拡散
する機能を持っていたためで
す。感染させるためにメールを
送り付けてユーザーにクリック
させたりすることなく、利用者
が何もアクションしなくても感
染することが大きな特徴でし
た。
つまり、どんなに対策をしていても感染する可能性があるとい
うことです。ランサムウェアのページにも書いてありますが、
現金やクレジットカードではなく、ビットコインを要求する理
由は、警察などから履歴を追われて身元が判明する可能性が
低いからです。

ロシア・ウクライナ・インド・台湾の四か国が特に被害が多か
ったそうです。

このウイルスによる被害金額は不明。