サイプレスNo.119
8/38

vol.119 情報通信事業推進の啓蒙普及活動の一環として、1996年より「ホームページコンテスト」を実施してまいりました。また、2016年にはICTの利活用を促進するため、「プログラミングコンテスト」も合わせて開催いたしました。本コンテストの目標は、子どもや若者たちのICTに対する興味を引き出し、ICTの活用能力を高め、創造する力を養ってもらうことにあります。2017年度からは、アイデア部門も追加し、「彩の国さいたまICTコンテスト」として、ICTを利用した「こんなものがあったらいいな、こんなことができたら世の中が便利になるな、みんなが笑顔になれるな」というアイデアも募集開始いたしました。 今年度の応募総数は、ホームページ部門が46作品、アイデア部門が94作品、プログラミング部門が42作品となっております。二次審査会を通過した作品数合計25作品の中より、協会理事・ICTコンテスト実行委員・後援団体・協賛企業の方々による最終審査会を実施し、ここにすべての賞を決定いたしました。  新年、明けましておめでとうございます。埼玉県情報サービス産業協会の「彩の国さいたまICTコンテスト2023」の各部門に数多くの素晴らしい作品をご応募いただき、大変ありがたく存じます。 第28回の審査会は昨年同様に対面形式で実施されました。最終審査に残った作品の傾向として、新型コロナウィルスの5類移行を踏まえ、外にでよう、と行動を促す作品が多く見受けられました。HP部門の小中学生部門で「歴史」を調べた作品が複数あった事が印象的でした。アイディア部門では、小中学生部門で「匂い・味」を付与したスマホの提案がありました。視聴覚と別の新しい次元の感覚情報の付与は、大学でも研究が進められている最先端のトピックであり、今後に大いに期待が持てる作品でした。同じく高校・専門・大学部門6の、動物保護に関するアプリの提案の中での、野生動物との接し方を見つめ直す提案が印象に残りました。自然豊かな埼玉県では、今後の気候変動により住宅地に野生動物が接近する事例の増加が懸念される中で、惜しくも受賞は逃しましたが、重要な着眼点だと感じました。その他、多数の優秀な応募作品を前にして審査にも熱が入りました。 受賞者の皆様には、これを機にICT分野のサービスにおける益々のご活躍を祈念したいと思います。アイディア部門では、実際にアプリケーションやホームページを作成する前の、企画レベルでの応募も可能ですので、次回の「彩の国さいたまICTコンテスト」には、より多くの楽しい・素敵な作品や提案が応募されることを願っております。審査員長講評 埼玉大学大学院 理工学研究科 栗木教授彩の国さいたまICTコンテスト2023入賞者発表入賞者発表

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る