サイプレス Vol.91
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新年のご挨拶新しい時代の幕開け埼玉県知事上田清司明けましておめでとうございます。埼玉県情報サービス産業協会の皆様には、健やかに平成29年の新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。昨年のリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックでは、本県ゆかりの選手が大活躍でした。選手の皆さんに大きな感動と勇気をいただきました。2019年にはラグビーのワールドカップ大会が、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが本県でも開催されます。両大会がすばらしい大会になるように、しっかりと準備を整えてまいります。さて、埼玉県の勢いには、ここ10年、目を見張るものがあります。圏央道の県内区間全線開通や、北陸新幹線、北海道新幹線の開業で交通アクセスが飛躍的に向上し、本県の立地優位性は大いに高まっています。このように、埼玉県は著しい成長を遂げておりますが、今後は今まで経験したことのない局面を迎えます。団塊の世代が75歳以上となる2025年にかけては、急激に高齢化が進むとともに、生産年齢人口の減少による社会の活力の低下が懸念されています。誰もが将来に希望を持ち、生き生きと活躍できる社会を築くため、更に知恵を絞り工夫をしなくてはなりません。埼玉県は、本質を突いた施策の展開で国を動かしてきました。埼玉県が始めた生活保護世帯の子供の学習支援や糖尿病重症化予防対策は国を動かしました。国全体では難しいことでも、地方があえて踏み込み、国全体の成果につなげることができるのです。工夫できることは、まだまだあります。生産年齢人口が減少する中では、社会の担い手としてシニアや女性の社会参画が重要です。元気な高齢者が社会の担い手として活躍することを目指す「シニア革命」も本格化しています。また、シニア革命を支える「健康長寿埼玉プロジェクト」も全県で展開しているところです。女性の社会参画を進める「埼玉版ウーマノミクスプロジェクト」は、全国に知られてきました。さらに、マグネシウム蓄電池などその成果が出つつある「先端産業創造プロジェクト」も力強く進めていきます。医療イノベーションなどの重点5分野は、日本の産業の課題解決に高いポテンシャルを秘めています。様々な機関との連携を深化させ、実用化、製品化開発を促進していきます。また、日本の将来に関わる少子化対策にも力を入れて取り組みたいと思っています。日本は今、様々な課題を抱えています。私は、今後も時代の本質を考え、その解決に向け全国をリードしていきたいと考えています。今年も県政への御理解と御協力をお願い申し上げます。3vol.91

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