サイプレス Vol.89
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平成28年4月21日~22日、理事会開催を兼ねて第2回目となる東日本大震災の被災地の視察・“福幸”を応援する旅に出かけました。メンバーは、小川会長はじめ総員19名です。旅程は4月21日大宮駅集合→北上駅→展勝地→陸前高田市街地(車窓)→道の駅「高田松原」→「奇跡の一本松」(車窓)→気仙沼ホテル観洋(理事会・懇親会・宿泊)4月22日気仙沼ホテル観洋→南三陸町被災地ガイド(ガイド案内)→東北電力女川原子力PRセンター→仙台「杜の市場」→仙台駅→大宮駅にて解散。北上駅からバスに乗車し、バスガイドさんの案内を聞きながら「みちのく三大さくら名所」といわれる「展勝地」に行きました。やや曇りでしたがほぼ満開の桜並木がえんえんと続き参加メンバーもこんな景色は観たことがないとの感嘆の声が聞かれました。昼食後、大きな被害を受けた陸前高田市に行き「奇跡の一本松」をバスの車窓から遠く眺めましたが、壊滅的な惨状に改めて津波の激しさを目の当りにしました。昨年訪問時にあったベルトコンベアはすでになくなりましたが、復興の道のりはまだまだ厳しいものがあります。ホテル到着後すぐ理事会を開催、その後温泉で疲れを癒し懇親会を行いました。翌日、「南三陸ポータルセンター」で「学びのプログラム」語り部ガイドの案内で南三陸町被災地をまわりましたが、ガイドさんも消防士であった兄が未だ行方不明で、父親との再会は9月になって遺骨と再会とのことで心を打つものがありました。まず見たのは、女性職員が最後まで避難放送し犠牲となった旧防災対策庁舎で無残にも破壊された姿に唖然としました。少しはなれたところに献花台があり一同合掌し犠牲者の冥福をいのりました。この庁舎を災害遺構として残すかどうかで住民の意見は二分されているようですが、どちらの気持もわかる気がします。次に旧南三陸町戸倉中学校跡で海を見下ろす高台にありましたが体育館のかなりの高さまで津波が押し寄せて改めて津波の恐ろしさを実感しました。最後に仮設市場で地元海産物等の買い物をし、ささやかながらの復興応援をしました。昼食後、ダンプカーが行きかう細い山道を通り東北電力女川原子力PRセンターに行きビデオでの説明後館内に行きました。女川原子力発電所はやはり海辺にあり、防潮堤が海抜14.8m、これは過去の津南三陸“福幸”応援視察報告南三陸“福幸”応援視察報告事務局長小野田実22vol.89

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