サイプレス Vol.87
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埼玉版ウーマノミクスサイト検索◆SE一筋のキャリアから新しい挑戦◆(株)フジミック埼玉総務部エキスパートの三科順子さん(52歳)は入社21年目。大学卒業後に男女の区別なく活躍できる仕事を志望し、IT企業にSEとして就職しました。結婚を機に退職しましたが、2人の子どもが2歳と6歳の時、再就職先としてフジミック埼玉に入り、子育てとSEの仕事の両立を続けてきました。6年前、総務部に異動。3人体制のうち一人が産休に入るため代理として起用されました。「わたしがお世話になった分、今度は社員に還元できれば」という思いは強く、今は社員一人、パート一人で事務をこなしています。SE一筋でやってきた三科さんの新しい挑戦でした。◆制度の運用で、女性の活躍支援◆同社は2012年に県の「多様な働き方実践企業」のプラチナ認定を取得しています。女性9人の既婚者のうち6人が育児休業を取得し、全員復帰しています。女性の活躍支援のための制度を充実させ、時には規則以上の運用をすることもあります。子どもが3歳になるまで、最大で1日1時間半までの時短勤務を、3歳を過ぎても延長を認めたのは4人。個人の事情を考慮した対応で職場復帰を支援しました。全社員が一堂に会する年3回の全体会議のほか、台場での駅伝や大宮公園での花見や秋ヶ瀬公園でのバーベキューなど、家族連れで参加するイベントも多い会社です。社員の子ども同士が友達になり、家族ぐるみの付き合いに発展しています。定着率もよく、入社後3年以内の退職人数はゼロです。◆積極的な女性採用◆三科さんは「積極的に女性社員の採用を行っていきたい」と力を込めます。昨年、一昨年と採用人数の半数が女性の年が続き「女性がいると職場の雰囲気が明るくなり、仕事の活性化に繋がっています」と話します。同社では新入社員を先輩社員が教育係として指導するOJT制度を採用、先輩社員の週報から「後輩に質問をされたときにちゃんと教えられるよう、自発的に勉強をしています」と、頼もしい報告が上がってくることも。「社員は皆、定年まで一緒に働きたいという気持ちが強い。そのためにも、より働きやすい環境作りをしていきたい」と柔らかい笑顔で語りました。埼玉版ウーマノミクスプロジェクト連携企画女性活躍で企業力アップ!Vol.2(株)フジミック埼玉編「制度運用で女性活躍支援」埼玉県が推進する埼玉版ウーマノミクスプロジェクトに賛同し、埼玉県と当協会が連携して実施する「女性の活躍するフィールド拡大事業」の一環として、会員企業において女性の活躍により効果を発揮している事例を紹介します。第2回目はさいたま市大宮区桜木町の(株)フジミック埼玉を訪問しました。企画:埼玉県、取材:埼玉新聞社(女性の活躍するフィールド拡大事業受託者)<女性活躍推進に関するご相談・お問合せ>ホームページ:埼玉県産業労働部ウーマノミクス課TEL:048-830-3965E-mail:a3960-03@pref.saitama.lg.jp(次回は平成28年4月号の予定です。)53vol.87

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