サイプレス Vol.83
32/48

世界情報技術産業会議(WCIT)メキシコ大会開催広報部会深澤陽平こんにちは。世界情報サービス産業機構(WITSA)に加盟している世界80カ国のICT業界団体の持ち回りにより2年に1度開催されている「WCIT2014」に参加してきました。会議には、世界80カ国から約2,000名の参加者、日本からは、埼情協より小川会長、JISAより浜口会長、五十嵐副会長、会員企業等、総勢46名が参加しました。メキシコ第2の都市、グアダラハラ市の国際Expo会議場で9/29から10/1まで開催され、この会議には、富士通もスポンサーとなり、展示ブースも設けて各国ICT業界関係者にICT活用について紹介していました。会議は、第1日目は「世界のICTレディネス:WEF世界経済フォーラム・シニアエコノミストBenatBilbao-Osorio」の基調講演で始まり、続いてOECD、メキシコ、台湾、ナイジェリアの代表者によるパネルディスカッション「DevelopingCompetitiveDigitalAgenda」が行われました。午後には、H.Schimidt(Ridge-SchimidtCyber)、D.Kriz(ITI)、篠田陽一(内閣官房情報セキュリティセンター・アドバイザー、北陸先端科学技術大学院大学教授)、W.Beer(Alvarez&Marsal)の各氏によるパネルディスカッション「ProtectingInfrastructureandInformation」が行われました。各氏による情報セキュリティ確保のための活動事例紹介が行われた後、篠田教授からは、情報セキュリティやデータの安全性については技術的な問題もさることながら、人に起因する問題も大きく、長期的視点に立ち継続的に教育を行っていく必要がある等のコメントが述べられました。会議2日目は、インターネット管理機構ICANNのFadi.ChehadeCEOによる「OurInternet:ASharedGlobalResourceforHumanSolidarityandEconomicProgress」をテーマとした基調講演が行われました。自由なインターネットの維持が経済の発展にとって死活的に重要であり、ICANNが主要な役割を果たしているとのことです。続いて「データがけん引するデジタルワールドでの競争」、「CIOPerspective」などのパネルディスカッションが行われ、最後は「インターネットの父」の一人であるRobertE,Kahn博士の「TheEvolutionoftheInternet」と題した基調講演で終了しました。次回は、2年後の2016年ブラジルの首都ブラジリアで開催されます。(一部記事提供:JISA)30vol.83

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です