サイプレス Vol.82
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2014年5月9日『社会に飛び出す前に理解して欲しいこと』講師:松島勲理事1.はじめに(1)挨拶について●今の日本人の閉塞感を打ち破る最初のキーワードは「挨拶」人は最終的には人と人と相対することになります。生身でのコミュニケーションが「挨拶」です。礼儀⇒禮儀●礼儀の3つの意味・目にみえないものへ心を遣う、思いやる。(目に見えないもののことを想う。目に見えないことを考える。)自分の命が如何に多くの命の存在のおかげかということの理解・目に見えるものにたいするものへの一挨一拶(いちあいいっさつ)挨(せまる)拶(せめる)つまりこれからこういう説明をします。と述べればそうかそういうことをするのだとしっかり受け止めてくれる。・節(ふし)くぎるということある定められた字空間のなかの立場を精一杯生き切るということです。この講義でいうならば、私は君たちにこの大切な時間を頂き講義をさせていただく、君たちはこの講義を聴くことで単位が得られる。つまり、この出会いでお互いがどれだけ切磋琢磨して理解できたか?これがふしです。●お辞儀のコツ・あなたに出会えたことに感謝します。●挨拶は、出会いを喜び自分からするものです。(2)幸福について●身心安楽(じんしんあんらく)身:目に見えるもの心:目に見えないもの安:安らぐこと楽:リラックスしている様人は、目に見える世界は実によく観察しています。したがって、他人の批判もとてもうまく人は他人の批判をさせたら驚くほど誰もが観察力を発揮します。しかし、見えない世界(自分の事、心の内側の精神世界となると全く見えません。)戦後日本は、精神面が本当にもろい国になってしまいました。精神面の充実を図らないと大変なことになるのではないかと危惧しております。具体的には、精神的に病んでいる人が実に多いという事実です。それでは、戦前はどうしたかというと教育勅語という教育理念がありました。これにより自分の生きる方向を得たと存じます。身心安楽とは楽身(らくしん)⇒らくちんな状態安心な状態この安心が問題・人間関係:親子関係、兄弟関係、交友との人間関係、職場での人間関係・人間関係をよくする為溝を埋める(自ら手を出す⇒自分から近づく)人は一人では生きられない、常に自分以外の他者が存在しその人間と関係をつけて生きていくものです。しかし、必ず溝が存在する。この溝の幅を広くするか狭くするかで人間関係がきまる。教育勅語の十二の徳目孝行(こうこう):親に孝養をつくしましょう友愛(ゆうあい):兄弟姉妹は互いに力を合わせて助け合いましょう夫婦(ふうふ)の和:夫婦はいつも仲むつましくしましょう朋友(ほうゆう)の信:友達はお互いに信じ合って付き合いましょう謙遜(けんそん):自分の言動をつつしみましょう博愛(はくあい):広くすべての人に愛の手を差し伸べましょう修学(しゅうがく)習業(しゅぎょう):勉学に励み職業を身につけましょう5vol.82

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