任天堂のWiiは、Wiiリモコンという体感型のコントローラを搭載し、
高精細度ビデオ(HD)に対応したPlayStation 3とXbox 360もPlayStat
ion MoveやKinectを発売しました。いずれの機種もかつてのハードで
発売されたソフトの公式エミュレータを用意しコンテンツのダウンロ
ード販売も行われるようになりました。ビデオ・オン・デマンドなど
海外ではXbox 360がスマートテレビのデファクトともいわれました。

ソフトメーカーにとってはシェアの先行き不透明な状況が続き、前世
代以上にマルチプラットフォームが増加しました。Xbox 360とPS3は売
れ行きは鈍く、人気ゲームの続編・リメイク・HD対応版の発売が多く
なりました。Wiiは今までのゲーム機の常識を変え体感型として出した
ため、新しくて面白さが分かりやすく、同世代のハードに比べ非常に
速いペースでシェアを伸ばし2世代振りにハードシェアでのトップにな
ったものの、他のハードとは異なり入力デバイスが特殊である事や同
世代のハード中で唯一画質がHD画質に対応していない事等からマルチ
プラットフォームリリースの対象から外れる事が多かったです。特に
画質面において、2011年に地上デジタル放送の完全移行を控え、高画
質テレビ(主にHDテレビ)の普及率が大きく上がった事がWiiの長期展
開にとって大きなミスとなってしまいました。また、後年はWii専用タ
イトルの数も大きく減少しました。結果的にXbox 360やPS3のラインナ
ップが充実していく中、逆にWiiは新作ソフトが不足するようになって
いきました。

第7世代機ではネットワークサービスを利用して、当時のゲームや「ド
ット絵を利用した、当時のハードウェア環境そのままでの新作」が配
信されました。