この世代から第6世代にかけて、コンソール・ウォー(ゲーム機
戦争)と呼ばれるハードウェア同士の性能競争が最高潮に達し、
各社とも自社製ゲーム機の高性能ぶりを盛んにアピールしまし
た。主要な機種はPlayStation、セガサターン、NINTENDO64の3機
種です。この世代でゲーム機市場に新規に参入したソニー・コン
ピュータエンタテインメント(SCE。現:ソニー・インタラクテ
ィブエンタテインメント(SIE))のPlayStationは、安価で開発
のしやすいシステムと、サードパーティーの高い支持による充実
したソフト群を背景に首位に立ちました。セガのセガサターン
は、PlayStationより早く100万台を売り上げるなど、発売直後は
好調さを見せましたが、コストカットしにくいハード構成である
ことからPlayStationとの値下げ競争で苦境に立たされました。
また、北アメリカではアメリカ・セガがスーパー32Xを先行して
投入するなど、販売戦略において日本セガ側との食い違いが見ら
れ、結果的にユーザー側の混乱を招いて共倒れする形となってし
まい、海外市場で不評を買いました。任天堂が発売したNINTENDO
64は、64ビットの高性能をその名でアピールする象徴的な存在を
目指しましたが、他社に比べて発売が大きく出遅れた上、サード
パーティーが少なく、旧来的なROMカセットを採用したためソフ
トウェアの価格は高めであり価格競争力も低く、北アメリカでは
成功したが主流となることはありませんでした。日本でもPlaySt
ationに大きな遅れをとることとなりました。