アタリショック後、北アメリカとヨーロッパではゲーム機能に
加えてプログラミング機能をそなえたゲームパソコンが勢力を
増し、多くのゲームメーカーがゲームリリースを家庭用機から
パソコン主力に移しました。ゲームパソコンとして北アメリカ
ではコモドール64が、ヨーロッパではZX Spectrumが成功を収
めました。日本でも同様の機種(ぴゅう太、M5、SC-3000、MSX
など)が登場しましたが、最終的にはゲーム機能に特化し、第
1・第2世代より優れたゲーム性能を実現した機種が成功を収め
ました。特に1983年に発売された任天堂のファミリーコンピュ
ータ(以下ファミコン)は日本における家庭用ゲーム機の本格
的普及を担い、1985年にはアメリカで海外版ファミコンである
Nintendo Entertainment System(NES)が発売され成功を収め
ました。RPGや対戦型格闘ゲーム、2Dアクションゲームなどの
今日に繋がるゲームシステムの原型もこの時期に出来上がりま
した。これまではAtari 2600に由来するATARI仕様と呼ばれる
ジョイスティック型のコントローラーが一般的でありました
が、ファミコンのパッド型コントローラー(ゲームパッド)は
コンパクトだが汎用性に優れ、以後のほとんど全てのゲーム機
における入力機器の基礎となりました。