ここでは家庭用ゲームコンソール、つまり家庭で使われるゲー
ムコンソールについて解説します。これが一般に「家庭用ゲー
ム機」と呼ばれています。
1972年に史上初の家庭用ゲーム機とされる『オデッセイ』がリリ
ースされました。オデッセイを参考にして製作したビデオゲーム
『ポン』をアーケードで大ヒットさせたアタリが、テレビに接続
するだけで家庭でもポンが楽しめる『ホーム・ポン』を1975年に
リリースし、大ヒットとなりました。これによって家庭用ゲーム
機という存在が広く知られ、「ポンクローン」と呼ばれるポンの
コピーゲーム・亜流ゲームが、大手から中小まで多数の玩具メー
カーからリリースされました。日本ではオデッセイを発売したマ
グナボックスと提携したエポック社と任天堂からゲーム機が発売
されましたが、これらもポンクローンと呼ばれています。アタリ
が1976年に発売した『ブレイクアウト』(ブロック崩し)なども
多くのクローン機が出回りました。これらのゲーム機が最初期に
現れたゲーム機、すなわちゲーム第1世代と呼ばれます。この時代
はソフトがハードに組み込まれていて、後からソフトを買い足す
ことはできませんが、スイッチで複数のゲームを切り替えること
ができるもの、切り替えカードを追加購入することでオプション
のゲームをプレイできるものもあります。