冬になるとおばあちゃんの家には箱入りのみかんがいつもありました。こたつの中で食べるみかんはとてもおいしいです。おばあちゃんを囲んでみんなで手が黄色くなるほど食べました。そんな時おばあちゃんは手際よく、みかんの皮を入れる箱を作ってくれます。折り紙ではなく新聞のチラシを使って追ってくれた箱に入ったみかんの皮は、干して、お風呂に入れて使います。
  おばあちゃんは「みかんの皮だって立派な入浴剤になるのよ」 といいます。私たちと同世代の子はそんなのかっこわるよと思うかもしれませんが、私はおばあちゃんの知恵は決してかっこわるいものだとは思いません。みかんの皮の香りはとても癒されるし、肌もつやつやになります。
  昔からの伝統を否定するのではなく、受け入れて活用していくことが私たちに欠けていることではないでしょうか。おばあちゃんから学ぶことはまだまだたくさんあります。おばあちゃん元気で長生きしてね。